気象・防災

“小児科医からもらったアドバイス” 不安がるお子さんのケアは「心」と「手」で。

地震、台風、豪雨etc、近年はこれまで経験したことのないような災害が起きています。

 

実際に被災した時に不安がる子供のケアはどうすればいい?親なら心配ですよね。

 

わが子は以前登校不安があったことがありました。

 

私なりに声掛けをしていたのですが、あまり効果がなくて。

 

その時に小児科の先生から「不安がる子供へのケアの仕方」のアドバイスをいただきました。

 

実際にそうしてみたら落ち着きを取り戻せたのでとても助かりました。

 

そこでこの記事では不安な子供のために

 

  • 心の対処法
  • 手を使ったアプローチ

 

の具体的な方法をご説明します。

 

知っておくと安心だし、災害だけでなく日常生活のいろんな場面でも使えますよ!

 

(特に一つ目は毎日役立ってます)

 

気楽にさらっと読んでいってくださいね。

 

不安な心への対処法

不安な心への対処法は2つのポイントがあります。

 

  • 共感する
  • 受け入れる

 

ひとつづつご説明しますね。

 

 

不安な気持ちに共感する

「不安な気持ちに共感してあげる」

 

これが一番大事なポイントです。

 

怖いよ、不安だよ、そんな訴えに対して「大丈夫大丈夫!!」と励ますだけでは×。

 

大丈夫って言われても不安なんだよ!って思ってしまい、どんどん不安感が増してしまいます。

 

例えばご主人に「今の仕事しんどい」って話したとします。

 

それに対してご主人から「大丈夫大丈夫!!(笑)」って言われたらちょっとムカつきませんか?(笑)

 

大丈夫って言われてもしんどい気持ちは全然軽くなりませんよね。

 

いやそうじゃなくてこのしんどい気持ちを分かってほしいんだよ~って。

 

それと一緒で子供は自分が不安であることを知ってほしいし、わかってほしいんです。

 

だから子供が不安を訴えたら「そうだよね、不安だよね。」「あなたの不安な気持ち、わかるよ。」とまずは共感してあげてください。

 

しっかり共感してあげてから「でも大丈夫だよ」「お母さんがついてるよ」などの言葉をかけてあげてください。

 

 

不安な気持ちを受け入れる

不安な気持ちって、消そうとすればするほど大きくなりませんか?

 

不安は不安で持っていていいんです。

 

不安だけど、それはそれで置いといて今やるべきことをする。行動をする。あるがままを受け入れる。

 

これは『森田療法』の考え方です。

 

[su_box title=”森田療法とは?” style=”glass” box_color=”#fb42f6″ title_color=”#ffffff”]精神科医、森田正馬Dr.によって提唱・創始された不安にアプローチするための療法。1919年頃にはすでに原型があり、現在に至るまで多くの精神的な苦痛に対するアプローチで用いられる。[/su_box]

 

ムリに不安や怖い気持ちを排除しようとすると逆にそれに大きくとらわれてしまいます。

 

だから「不安でもいいんだよ」と声をかけてあげてください。

大人だってそんな状況だったら不安でたまらないじゃないですか。

 

みんな不安なんだし、不安を消そうとしなくていいんだよと伝えてあげてください。

 

森田療法の考え方、実は私もとても救われたんです。

 

私は東日本大震災の後ちょっとメンタルが壊れかけていた時期があって。

 

その時、嘔吐恐怖症に苦しんでいました。

 

外に出たら胃腸炎のウイルスが飛んでいるんじゃないか、外食したらノロウイルスに感染するのではないか、怖くて不安でたまらない毎日でした。

 

でも森田療法を知って本を読んで、克服できたんです(お金がなかったので受診なんて考えもしなかったので自力ですね 笑)。

 

不安なままでもいいんだっていうのは一歩踏み出すのにとても大きな力になりました。

 

▲一歩踏み出す勇気が大事

 

わが子が不安で登校できなかったときも「不安でもいいんだよ」「怖くてもいいんだよ」と声をかけていました。

 

その声掛けで気持ちの変化もあったかな?と思っています。

 

不安を受け入れるのは大人にも子供にも効果バッチリです。

 

<↓後編を読む↓>

 

手を使ったアプローチ

手を使ったアプローチでは

  • 触れる
  • タッピング

をご紹介します。

 

とにかく触れる

お子さんにたくさん触れてあげてください。

肩に手を置く」「腰に手を添える」「手をつなぐ」など、手が体に触れていることでとても子供は安心します。

 

『手当て』という言葉の語源はケガや病気の時に手を当てて治したから、なんて説もあるくらい手には大きな力があります。

 

抱きしめるのももちろんいいことです!

 

それにプラスしてちょこちょこ触れていてあげると、お子さんの気持ちが安らぎますよ。

 

 

不安が落ち着くタッピング法

 

自分の指先で軽く体をトントンすると不安が落ち着く「TFT療法(思考場療法)」というもの。

 

YouTubeにも動画がたくさん上がっているようですが、ここでは私が小児科の先生に教えてもらった方法をご紹介します。

簡単なので普段の生活で嫌なこととかあった時など、お母さんもやってみてくださいね。

 

1、おでこをトントン

 

まずはおでこをトントンします。

両手の人差し指・中指・薬指の3本を使って軽~くリズミカルにトントンします。

回数は特に決まっていないので、気持ちいい回数トントンしてみてください。(20回くらいかなぁ?)

 

2、こめかみをトントン

 

次にこめかみをトントンします。

右手で右のこめかみを、左手で左のこめかみを同時にトントンします。

優しく優しくトントンしてくださいね。

こちらも好きなだけ、落ち着くまでトントンしてください。

 

3、鎖骨をトントン

最後は鎖骨をトントンします。

 

右手で右の鎖骨を、左手で左の鎖骨をトントンします。
こちらも同様に。

 

1セットで終わってもいいし、繰り返してもOKです。

 

お子さんが自分で対処できる方法を知っておくのも大事。

 

お母さんがいないときでもできることを知っておくのは、お子さん自身にとって心強いものになりますよ。

 

ちなみに私は背中をトントンしてもらうと落ち着きます。
子供が寝るときに背中をトントンされると安心して寝るのと一緒ですね。まだまだ子供な私。

 

不安すぎるときは背中をバシバシたたいてもらうとスッキリします。悪霊退散!か(笑)

 

まとめ

不安がるお子さんへの対処法をまとめてみました。

いざという時のために知っておくと安心ですし、普段でも使える場面が結構あると思うのでぜひ取り入れてみてくださいね。

ABOUT ME
アバター
のん
36才 主婦ライター。小学生の娘アリ。サプリを買っただけで痩せたと勘違いするタイプ。好きな飲み物は金麦。娘におばちゃん呼ばわりされてるので、キレイになってギャフンと言わせてやろうと妄想中。