気象・防災

【速報】アルゼンチンM9.5は誤報 情報元が訂正(23日22:45)

日本時間、9月23日21時18分頃。

アルゼンチンにあるエルポルテスエロという地方でマグニチュード9.5の巨大地震が発生したとの情報が編集部に入ってきた。

しかし結論から言えば、これは誤報だ。

正確に言えば誤報であると信じるに足る材料が複数揃っている状況である。

よって、マグニチュード9.5は誤報という認識で今、編集部では速報記事を執筆している。

追記※日本時間23日22時30分頃、情報元から誤報であるとの公式な見解が発表された。

マグニチュード9.5が誤報であると考えられる理由

繰り返しになってしまうが、今回のアルゼンチンでのマグニチュード9.5という巨大地震は誤報である。ご心配の方は是非、ひとまずはご安心をいただきたい。

上記のアカウントはinpresという国外の地震の情報を扱うアプリ、または情報をまとめているメディアである。

上記のツイートをご覧いただき、なおかつ翻訳ボタンを押下いただければお分かりかと思うが、結論として向こうが言っていることは

・さっきの9.5という地震について、謝罪する

・INPRESが誤って情報を発信してしまったようだ

・関連してTwitterbotやモバイルアプリなど、サードパーティ製の情報メディアでも同じものが発信されてしまった

(※編集部による意訳または超訳)

ということで結論から言えば、今回の地震については地震感知システムの誤作動と言って差し支えないだろう。

ここを踏まえてマグニチュード9.5が明らかに誤報であると考えられる理由を、編集部なりに考察してみたので紹介したい。

日本への津波情報・警報が発出されていない

一般的に海外の地震であっても、マグニチュードが大きければ大きいほど日本への津波の影響が考えられる。

実際に気象庁からも「遠地地震に関する情報」といった日本国外の地震情報が発出されることがあり、また関連して日本近海への津波のおそれがある場合には即座に、津波情報または警報が発出されることとなっている。

上記の事例は2015年9月17日に発生した南米チリ中部沖におけるマグニチュード8.3の地震で、実際に日本近海に津波の恐れがあると判断された際に日本の気象庁が北海道から沖縄にかけての太平洋沿岸を中心に津波注意報を発表した時の事例である。

ということで地震の発生からここまでの時間が経過している現在において、

津波注意報や気象庁からの発表がない=地震の発生は確認できていない

という材料の一つとなる。

USGSが沈黙している

米国政府の科学的研究機関の一つであるアメリカ地質研究所は海外の地震について、基本的には網羅的かつリアルタイムに情報を掲載している。

しかし今回USGSのウェブサイトであるlatest earthquakeには現在のところ、この地震に関する情報が掲載されていない。

上記の理由から現在のところ米国政府が当該の地震を感知していないと考える要素となりうるだろう。

安心して生活するために

今回はマグニチュード9.5という極めて大きな数字が出てしまったため、Twitterをはじめ様々なSNSで情報が一人歩きしてしまったところが否めない。

ただし地震の詳しいメカニズムについては割愛するものの、内陸直下型の地震でマグニチュード9.5ほどの巨大地震が発生する事例は実のところそう多くはない。

記録が残っている限り一番大きな地震であっても、日本時間1960年5月23日午前4時過ぎに発生したチリ地震が最大である。この時の地震の規模はマグニチュード9.5であったものの、所謂海溝型地震であり、直下型というものではなかった。

無論、いつ発生するかがわからないのが地震災害である。

しかし今回に限っては誤報ということが明確となっていることから是非、TwitterやSNSで不安に思われている方は安心して夜を過ごしていただきたい。

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LGT編集部
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