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高市首相は就任後初の訪米を「ほぼ無傷」で乗り切ったというのが、海外メディアの大方の評価です。
高市早苗首相とトランプ米大統領の19日の首脳会談について、各国メディアも相次いで報じた。米紙ニューヨーク・タイムズは首相が会談を「ほぼ無傷で乗り切った」と分析した。米ブルームバーグ通信はイラン情勢を巡り会談が難航するとの事前の予想に反して、首相が「国際舞台における自身の機敏さを存分に示した」と評価した。
引用元: 日米首脳会談、米メディア「高市首相ほぼ無傷で乗り切った」(日本経済新聞)
では、具体的に何が「成功」で何が「課題」なのか、詳しい情報は以下をご覧ください。
高市トランプ会談で実際に何が決まった?具体的成果の全容
対米投融資「第2弾」は11兆円規模…中身はエネルギーが柱
今回の会談で合意した対米投融資の第2弾は、最大で約730億ドル(約11兆5000億円)規模です。
小型モジュール炉(SMR)の建設や天然ガス発電施設が中心で、これまでの関税合意に基づく投融資と合わせると総額5500億ドル(約87兆円)という巨額プロジェクトになります。
(時事ドットコムより)
ミサイル共同生産「4倍」とレアアース開発はなぜ重要?
安全保障面では、日米が共同開発した迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の生産を4倍に拡大することで合意しました。
さらに、南鳥島周辺海域のレアアース泥を含む海洋鉱物資源開発など、3つの共同文書も締結されています。
重要鉱物の安定供給を脅かす措置に反対することも両首脳で確認しており、これは中国のレアアース輸出規制を念頭に置いたものとみられます。
(外務省公式より)
防衛費の増額要求がなかったのは「想定外の朗報」
事前にはトランプ大統領から防衛費の大幅増額を求められるのではないかという観測がありました。
しかし実際には、トランプ氏から具体的な防衛費増額の要求はなかったと報じられています。
トランプ氏はNATOに対しては防衛費増額を強く求めてきた経緯があるだけに、日本にとっては大きなプラス材料と言えるでしょう。
この動画では日米首脳会談の舞台裏と高市首相の戦略を解説。
ここまで読んだ方は、次の「ヤバかった場面」もチェックしておくと全体像がつかめます。
真珠湾ジョーク・ホルムズ派遣…緊張が走った場面と高市首相の切り返し
トランプの真珠湾発言に高市首相はどう反応した?
会談冒頭、日本の記者がイラン攻撃を同盟国に事前通知しなかった理由を質問しました。
するとトランプ大統領は真珠湾攻撃に言及し、「奇襲について日本ほどよく知っている国があるか」という趣旨のジョークを飛ばしたのです。
「高市首相は、これまでもトランプに対して用いてきた『魅力』という戦術を今回も駆使した。真珠湾に関するきわどいジョークを含む発言にも反論せず、貿易や防衛における共通利益を強調した」
引用元: トランプの真珠湾発言に沈黙した高市 米紙は「魅力と抑制を保った」と評価(クーリエ・ジャポン / Yahoo!ニュース)
米紙ニューヨーク・タイムズは高市首相が目を大きく見開いたが腕を組んだまま何も言わなかったと描写しています。
この「沈黙」については国内SNSで賛否が分かれていますが、米シンクタンクの専門家は「その場に求められているものを理解し実行した」と評価しているのが印象的です。
ホルムズ海峡の自衛隊派遣は結局どうなった?
事前に最大の焦点とされていたホルムズ海峡への自衛隊派遣の問題です。
結果的に、高市首相は「法律の範囲内でできることとできないことがある」と説明し、自衛隊の派遣は確約しませんでした。
なお茂木外相は会談後、「停戦後の自衛隊派遣」に言及しており、政府内でも議論が続いていることがうかがえます。
「平和をもたらすのはドナルドだけ」発言にSNSで賛否が噴出
高市首相が会談中にトランプ氏に対して述べた「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだ」という発言は、大きな波紋を呼びました。
夕食会では「最強のバディ(相棒)」と表現し、安倍元首相の「ジャパン・イズ・バック」というフレーズも引用しました。
この動画では怒涛の3日間の訪米を追った密着映像が見られます。
「ほぼ無傷」は本当か?海外の評価・SNSの空気感・今後のリスク
NYタイムズ・ブルームバーグが「ほぼ無傷」と評価した理由
海外メディアの評価を整理すると、おおむねポジティブな論調が目立ちます。
なぜ「ほぼ無傷」と表現されたのかといえば、事前に予想された最悪のシナリオをほぼ全て回避できたからです。
自衛隊派遣の確約なし、防衛費増額要求なし、関税の追加上乗せなし。しかも経済協力では具体的成果を持ち帰った。
「非常に厳しい訪米」になると臨んだ日米首脳会談。高市早苗首相はイラン戦争で孤立するトランプ大統領に寄り添う姿勢を示し、協力関係を確認した。ホルムズ海峡への自衛隊派遣は確約せず、ひとまず難題をクリアした。
引用元: 孤立のトランプ氏に助け船で難題クリア、高市氏は自衛隊派遣確約せず(Bloomberg)
国内SNSは賛否真っ二つ…評価派と批判派の論点を整理してみた
一方で国内のSNS上では、評価が大きく割れています。
冷静に見ると、「外交手腕の評価」と「発言の是非」は分けて考える必要があるでしょう。
会談の結果だけを見れば成果は出ています。ただし、「平和をもたらすのはドナルドだけ」発言に対する感情的な反発は、今後の世論に影響する可能性があります。
ここまで読んだなら、最後の「今後のリスク」もぜひ押さえておいてください。
イランの出方・トランプの次の一手…「ほぼ無傷」の先に残るリスクとは
今回の会談は「ひとまずクリア」であって、問題が解決したわけではありません。
「ほぼ無傷」は今回の会談に限った話であり、日本が抱える課題はこれからが本番というのが実態でしょう。
この動画ではトランプ大統領の支持率低下やイラン攻撃反対の広がりも含めた深掘り解説が見られます。
まとめ
高市首相の初訪米は「ほぼ無傷」と評価されたが、日本の本当の試練はこれからです。

