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2026年2月22日、メキシコで懸賞金23億円がかけられていた「最凶の麻薬王」が軍の作戦で殺害されました。
メキシコ国防省は22日、新興の主要麻薬組織「ハリスコ新世代カルテル(CJNG)」の首領ネメシオ・オセゲラ(通称エルメンチョ)容疑者が軍事作戦により死亡したと発表した。
引用元: メキシコで麻薬カルテル首領死亡 軍が拘束作戦、米も情報提供(時事ドットコム)
詳しい情報は以下をご覧ください。
メキシコで今なにが起きているのか
2月22日に起きた事件を時系列で整理
2026年2月22日、メキシコ軍は中西部ハリスコ州タパルパで大規模な軍事作戦を実施しました。
ターゲットは、ハリスコ新世代カルテル(CJNG)のリーダーであるネメシオ・オセゲラ容疑者、通称「エルメンチョ」です。
この作戦にはアメリカ当局も情報提供という形で全面的に協力していたことが明らかになっています。
米国防当局は、麻薬組織対策の合同タスクフォースが今回の作戦で役割を果たしたと認めています。
なぜ1人の死で20州暴動・26人死亡に発展したのか
エルメンチョの死が発表されると、事態は一気に混乱しました。
メキシコ32州のうち少なくとも20州以上で、カルテルメンバーによる報復攻撃が発生しています。
なぜたった1人の死でここまでの事態になるのでしょうか。
それは、CJNGが32州のうち21州にまたがる活動範囲と推定1万9000人の構成員を擁するメキシコ最大級の犯罪組織だからです。
組織のトップが殺害されたことで、各地の構成員が一斉に報復行動に出たのです。
この動画では報道ステーションによるエルメンチョ殺害後の報復拡大を解説。
こうしたニュースは日本にいると実感がわきませんが、現地では命に関わる深刻な状況が続いています。
日本の外務省も緊急の注意喚起を発出
日本の外務省も即座に反応しています。
2月22日、メキシコ国防省は、国軍を含むメキシコ関係機関がハリスコ州において犯罪組織「ハリスコ新世代カルテル」に対する大規模な掃討作戦を実施したと発表しました。
引用元: メキシコにおける治安情勢の悪化に伴う注意喚起(外務省海外安全ホームページ)
外務省は、ハリスコ州だけでなく周辺のグアナファト州やアグアスカリエンテス州を含む広範な地域で衝突や道路封鎖が発生していると注意を促しています。
メキシコに在留・滞在中の方は不要不急の外出を避けるよう求められている状況です。
周りでもメキシコ旅行を計画している人がいたら、この情報はぜひ共有しておきたいですね。
そもそも「カルテル」とは何なのか
警察も政治家も買収する巨大犯罪組織の実態
「カルテル」とは、もともと経済用語で企業間の価格協定などを意味する言葉です。
しかしメキシコにおいては、麻薬の製造・密輸・販売を行う巨大犯罪組織のことを指します。
その規模は想像を超えるものです。
カルテルに協力する理由はお金だけではありません。
武器をつきつけて「従わなければ家族を殺す」と脅す恐怖支配も横行しています。
道端にいた若者を拉致して構成員に仕立てるケースや、ガードマンの求人に応募したら実は殺し屋の養成キャンプだった、という事例まであるのです。
知らないと損する情報というレベルではなく、知っておくことで見え方が変わるニュースですね。
アメリカが23億円の懸賞金をかけた理由(フェンタニル危機)
なぜアメリカはエルメンチョ1人に約23億円もの懸賞金をかけていたのでしょうか。
それは「フェンタニル」という合成麻薬が深く関係しています。
米司法省は2022年にオセゲラ容疑者をフェンタニルの製造・流通に関わったとして訴追していました。
トランプ政権はCJNGを「外国テロ組織」に指定しており、メキシコへの麻薬対策の圧力を強めていた背景もあります。
トランプ米大統領は23日、メキシコに対し、麻薬カルテルを取り締まりを強化するよう要求した。
引用元: トランプ氏、メキシコに麻薬カルテル取り締まり強化を要求(Newsweek日本版)
つまり23億円という金額は、アメリカ国民の命を奪い続けるフェンタニルの元凶を排除するための投資だったということです。
この動画ではメキシコがなぜ麻薬カルテルに支配されるようになったのかを詳しく解説しています。
殺害された「エルメンチョ」と二大カルテルの勢力図
エルメンチョことネメシオ・オセゲラは、元警察官という異色の経歴を持つ人物です。
2010年前後にCJNGを立ち上げ、わずか十数年でメキシコ最強クラスの犯罪組織に育て上げました。
この二大勢力がメキシコ全土で縄張り争いを繰り広げてきたのが、いわゆる「メキシコ麻薬戦争」です。
シナロア・カルテルのトップが次々と拘束される中、CJNGが急速に勢力を拡大してきた構図がありました。
そして今回、そのCJNGのトップも殺害されたことで、メキシコの麻薬勢力図は大きな転換点を迎えています。
この先どうなる?私たちへの影響は?
ボスが消えても組織は終わらない?過去の事例から読む
「リーダーを排除すれば組織は崩壊するのでは?」と考えるのは自然なことです。
しかし、メキシコの歴史はその逆を示しています。
今回もCJNG内部で後継者争いが起きる可能性が高く、短期的にはむしろ暴力が激化する恐れがあります。
組織が分裂すれば、より小規模で予測不能な武装集団が各地で活動するリスクもあるのです。
ここまで読んだなら、次の「W杯への影響」もチェックしておきましょう。
2026年W杯グアダラハラ開催は大丈夫なのか
今回の暴動で最も注目されているのが、2026年サッカーW杯への影響です。
グアダラハラはCJNGの拠点であるハリスコ州の州都であり、W杯の主要会場の1つです。
すでにリーガMXの試合やメキシコ代表の親善試合が延期・中止となっています。
スタジアム周辺の警備強化は当然として、地下鉄やファンゾーンといった「ソフトターゲット」への攻撃リスクも懸念されています。
メキシコのハルフチ治安相は23日、22日に実施した麻薬組織「ハリスコ新世代カルテル」襲撃作戦の後、カルテル側の報復攻撃が相次ぎ、国家警備隊員25人と警備員1人が死亡したと述べた。
引用元: メキシコ「エルメンチョ」死亡で報復相次ぐ、治安当局員26人死亡(Newsweek日本版)
W杯までに治安が安定するかどうかは、国際社会が注視しているところです。
この動画ではエルメンチョ死亡後のメキシコがどうなるのかを考察しています。
メキシコ旅行を予定している人が今すぐ確認すべきこと
日本からメキシコへの旅行者は年々増加傾向にあります。
カンクンやメキシコシティなど人気の観光地もありますが、今回の事態を受けて安全確認は必須です。
アメリカとカナダも自国民に対してメキシコ国内の移動自粛を呼びかけている状況です。
旅行を楽しみにしている気持ちはわかりますが、命より大切な旅行はありません。
こういう情報は早めに知っておくだけで、いざというとき冷静に判断できるようになりますね。
まとめ
メキシコでは懸賞金23億円の麻薬王「エルメンチョ」が軍の作戦で殺害され、全土で報復暴動が拡大しているという、非常に深刻な事態が進行中です。
日本にいるとどこか遠い国の話に感じるかもしれませんが、W杯観戦やメキシコ旅行を計画している方にとっては他人事ではありません。
最新の安全情報を定期的にチェックして、安全な判断ができるよう備えておきましょう。


この事件をきっかけにメキシコ全土で報復暴動が発生し、20州以上で道路封鎖・放火・銃撃戦が起きています。