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カンボジア南部シアヌークビルのカジノ施設で、日本人を含む約800人が特殊詐欺の容疑で一斉に拘束されました。
国際詐欺拠点の摘発を強化しているカンボジアの捜査当局は、南部シアヌークビルで特殊詐欺に関与したとみられる日本人を含む外国人らおよそ800人を拘束したと発表しました。
引用元: カンボジア当局 カジノ施設で”日本人含む外国人ら800人拘束” 特殊詐欺に関与か(TBS NEWS DIG/Yahoo!ニュース)
詳しい情報は以下をご覧ください。
カンボジア800人拘束事件の全容
シアヌークビルで何が起きたのか
2026年2月10日、カンボジア南部の港湾都市シアヌークビルで大規模な摘発が行われました。
現地警察などの捜査当局がカジノ施設に踏み込み、特殊詐欺に関与したとみられる約800人を一斉に拘束したのです。
カンボジアでは国際的な圧力を受けて詐欺拠点の摘発を強化しており、今回の大規模摘発もその一環とみられています。
在カンボジア日本大使館は「事実関係を確認中」としています。
拘束された7か国の外国人たち
今回の摘発で拘束されたのは、日本人やアメリカ人、中国人など7か国の外国人らです。
カンボジアの特殊詐欺拠点では、複数の国籍を持つメンバーが集まり、それぞれの国の被害者に向けて詐欺を行う「多国籍型」の組織構造が特徴的です。
この動画ではカンボジア詐欺拠点から逃げ出す日本人の実態を解説。
押収品から見える拠点の実態
今回の摘発では、拠点からパソコン約650台と携帯電話約1000台が押収されました。
この膨大な数の電子機器は、カジノ施設の内部がまるで「詐欺工場」のように組織化されていたことを物語っています。
これだけの規模の詐欺拠点が存在していたという事実に、驚きを隠せない方も多いのではないでしょうか。
カンボジアが詐欺の温床になった背景
カジノ乱立と「一帯一路」の影
カンボジア南部のシアヌークビルは、かつてのんびりしたビーチリゾートでした。
しかし中国の「一帯一路」構想により、2013年頃から中国系の投資家による開発が急速に進みます。
カジノやホテルが次々と建設され、「東南アジアのマカオ」と呼ばれるまでに変貌したのです。
カンボジア当局は10日、南部シアヌークビルのカジノ施設を摘発し、特殊詐欺に関与したとみられる日本人を含む外国人ら約800人を拘束したと発表した。
引用元: カンボジア当局が日本人含む約800人拘束と発表 特殊詐欺に関与か(朝日新聞)
しかしコロナ禍や中国本土の不況によって多くの投資は頓挫し、街には廃墟が目立つようになりました。
オンラインカジノ禁止後の転換点
2019年、カンボジア政府がオンラインカジノを禁止したことが大きな転換点になりました。
それまでカジノ運営で利益を上げていた中国系の事業者たちが、施設をそのまま詐欺拠点に転換させたのです。
米国平和研究所の報告書によれば、2023年のカンボジアにおける詐欺による利益は推計128億ドルにのぼり、これは同国の正式なGDPの約半分に相当する規模だといいます。
この動画では東南アジアの特殊詐欺グループ拠点の内部映像を紹介しています。
犯罪組織と人身売買のつながり
カンボジアの詐欺拠点の闇は、単なる詐欺にとどまりません。
アムネスティ・インターナショナルの調査によると、高収入の仕事に誘われてカンボジアに渡った人々が、犯罪組織が運営する施設に送り込まれ、暴力の脅威にさらされながら詐欺を強いられるケースが数多く報告されています。
東南アジアを拠点とした特殊詐欺の摘発を求める国際的な圧力が強まるなか、カンボジア政府は「4月までに特殊詐欺を根絶させる」との目標を掲げ、取り締まりを強化している。今年1月から2月上旬にかけ、約190カ所の詐欺拠点を摘。今月7〜8日には、900人超に国外退去を命じたという。
引用元: カンボジア当局が日本人含む約800人拘束と発表 特殊詐欺に関与か(朝日新聞)
被害者の中には子どもも含まれており、国際的な人権問題にまで発展している状況です。
こうした実態を知ると、今回の800人拘束のニュースが氷山の一角にすぎないことが見えてきます。
日本人が巻き込まれる構図
過去の拘束事例から見えること
今回の800人拘束以前にも、カンボジアでは日本人の拘束が相次いでいます。
「仕事を紹介する」と知人に言われて渡航し、到着後に軟禁状態に置かれた人もいると報じられています。
カンボジアには複数の特殊詐欺拠点があり、詐欺に関与したとして逮捕される日本人も相次ぐ。「仕事を紹介する」と知人に言われて渡航後、軟禁状態に置かれた人もおり、日本政府は注意を促している。
引用元: カンボジアでも特殊詐欺関与か タイで拘束の日本人男(時事ドットコム)
自ら望んで犯罪に加担した人だけでなく、だまされて連れて行かれた被害者もいるというのが実態です。
この動画ではカンボジア拠点の詐欺グループが日本に移送された経緯を報じています。
「4月までに根絶」宣言の行方
カンボジア政府は「2026年4月までに特殊詐欺を根絶させる」と宣言し、取り締まりを急速に強化しています。
2026年1月から2月上旬にかけて約190か所の詐欺拠点を摘発し、2月7日~8日には900人超に国外退去を命じたとされています。
しかし、アムネスティ・インターナショナルなどの国際機関からは「取り締まりは不完全」「当局と犯罪組織の癒着がある」との指摘も出ています。
知っておきたい自衛のポイント
東南アジアへの渡航を伴う「高収入バイト」の誘いには、十分な警戒が必要です。
甘い条件であればあるほど、裏に犯罪組織が潜んでいる可能性が高いと考えるべきです。
少しでも不審に感じたら、最寄りの警察や在外公館に相談しましょう。
ここまで読んだなら、ぜひ家族や友人にもこの情報を共有しておきたいですね。
まとめ
カンボジアで日本人を含む約800人が一斉拘束された今回の事件は、東南アジアにおける特殊詐欺問題の深刻さを改めて浮き彫りにしました。


拘束されたのは日本人、アメリカ人、中国人など7か国にわたる約800人で、拠点からはパソコン約650台、携帯電話約1000台が押収されています。