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日本の食料自給率は4年連続で38%にとどまっている一方、お米と米粉に大きな注目が集まっているというのが2025年現在の状況です。
農水省は10月10日、2024年度の食料自給率を公表した。カロリーベースの自給率は前年並みで4年連続の38%となった。生産額ベースの自給率は前年度より3ポイント高い64%、今年度から新たに加えた摂取熱量ベースの自給率は前年より1ポイント高い46%となった。
引用元: 食料自給率 4年連続38%で足踏み 主食用米消費増も小麦生産減 24年度(JAcom 農業協同組合新聞)
詳しい情報は以下をご覧ください。
食料自給率は今どれくらい?2024年度の最新データを解説
食料自給率と聞いても、今の数字がパッと出てこないという方は多いのではないでしょうか。
2025年10月に農林水産省が公表した2024年度(令和6年度)の最新データをもとに、日本の食の現状を見ていきましょう。
カロリーベース38%が4年連続で続いている
2024年度のカロリーベース食料自給率は38%で、4年連続の横ばいとなりました。
もう少し細かく見ると、数値は38.24%で前年度の38.04%からわずかに上がってはいるのですが、四捨五入すると38%のまま変わらないという状況です。
プラス要因とマイナス要因がほぼ打ち消し合った結果、数字上は横ばいが続いているわけです。
供給カロリーベースの自給率が40%を下回るのは、なんと15年連続となっています。
主要先進国の中で最も低い水準であることは、覚えておきたいポイントですね。
この動画では日本のお米の需給バランスや農林水産省の役割を解説。
生産額ベースは64%に上昇!その理由は?
一方で、生産額ベースの食料自給率は前年度から3ポイント上昇して64%となりました。
この上昇の最大の理由は、国産米の単価が前年度比で64%も上昇したことです。
ただし、生産額ベースの上昇は「国産品の価格が上がったから」という側面が大きく、生産量そのものが増えたわけではないという点は注意が必要です。
見かけ上の数字が良くなっても、食料安全保障の観点では楽観できないというのが専門家の見方です。
2030年に45%目標は達成できるのか
政府は改正食料・農業・農村基本計画で、2030年度までにカロリーベースの食料自給率を45%に引き上げる目標を掲げています。
しかし、現状38%から45%への引き上げは7ポイント。
ここ20年ほど横ばいが続いていることを考えると、あと5年で達成するのはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。
食料自給率が低迷している。農水省が発表した2024年度の供給カロリーベースの自給率は前年度と同じ38%で、横ばいが続く。高市早苗首相が言及した「自給率の大幅な引き上げ」をどう実現するのか。国は、早急に具体的な道筋を示すべきだ。
引用元: 低迷続く食料自給率 「大幅引き上げ」道筋示せ(日本農業新聞)
自給率の目標達成には、私たち消費者が国産食材を意識的に選ぶことも大きな力になります。
知らないと損する情報なので、ぜひ日々の買い物でも意識してみてくださいね。
令和の米騒動とお米消費の変化!米離れは止まったのか
2024年夏に起きた「令和の米騒動」は記憶に新しいところです。
一時は店頭からお米が消える事態にまで発展しましたが、この騒動をきっかけに日本人のお米に対する意識が大きく変わり始めています。
米の消費量が6%増加した背景とは
2024年度の主食用米の消費量は、1人あたり年間53.4kgとなり、前年の50.3kgから約6%増加しました。
長年続いてきた「米離れ」の流れが一時的にストップしたという、注目すべき変化です。
農水省の推計では、インバウンドによる米消費は2024年に5.2万トン、2025年には7.0万トンに達する見通しです。
和食ブームと相まって、海外からの旅行者がお米の需要を押し上げている側面もあるんですね。
米価格90%上昇で食卓に大打撃…
消費量が増えた一方で、家計への影響は深刻です。
2025年3月の消費者物価指数では「米類」が前年比+92.1%という異例の上昇率を記録しました。
5kgあたりの平均価格が4,000円を超える水準が続いており、「買い控え」の動きも出ています。
政府は2025年2月に備蓄米21万トンの市場放出を決定しましたが、小売価格の安定にはまだ時間がかかっています。
周りでも「お米が高い」という声をよく聞くようになりましたよね。
お米の自給率ほぼ100%が私たちの暮らしを守る理由
お米は日本で唯一、国内でほぼ自給できている穀物です。
私たちの主食である「お米」は、唯一の国内で自給可能な穀物であり、国外で起きる食料供給上のリスクに対して影響をもっとも受けにくい、「安全な食料」の最たるものです。
引用元: お米と食料安全保障(農林水産省)
国民全員が一口多くご飯を食べると食料自給率が1%上げられるという農水省の試算もあります。
気候変動や国際紛争など、世界の食料事情が不安定になっている今だからこそ、お米の価値を見直すタイミングかもしれません。
ここまで読んだなら、毎日の食事でお米を意識的に取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。
米粉ブーム到来!第2次ブームが注目される理由
お米そのものの消費に加えて、今もう一つ大きな注目を集めているのが「米粉」です。
かつてのブームとは異なり、現在の第2次米粉ブームは一過性で終わらない可能性が高いと見られています。
米粉用米の需要は過去最多の6万2000トン!
農水省によると、米粉用米の需要は2025年度に6万2000トンと、データのある2009年度以降で過去最多になる見通しです。
2017年度には2万トン程度だった需要が、わずか数年で3倍以上に膨らんでいるのは驚きですよね。
都内では米粉パンの専門店が次々とオープンしており、大手ベーカリーチェーンやスーパーにも米粉パンが当たり前に並ぶようになりました。
SNSでも話題になっているので、要チェックですよ。
この動画では米粉の製粉技術の進化と可能性を解説。
グルテンフリーと製粉技術の進化が追い風に
第1次ブーム(2009年頃)との最大の違いは、米粉そのものの品質が飛躍的に向上したことです。
農研機構がパンに適した品種「ゆめふわり」「笑みたわわ」などを開発し、「米粉パンは膨らまない」という課題が大きく改善されました。
日本のノングルテン認証基準はグルテン含有量1ppm以下で、欧米の20ppm以下よりはるかに厳しい水準です。
世界のグルテンフリー製品の市場規模は2021年の175億ドルから2027年には283億ドルに拡大すると予測されており、この巨大市場を取り込むチャンスが広がっています。
健康志向の高まりとも相まって、小麦アレルギーの方だけでなく「なんとなく体に良さそう」と選ぶ消費者も増えているんです。
この動画では米粉が再び脚光を浴びている背景を紹介。
米粉の価格が小麦粉並みに!家庭でも使いやすく
米粉普及のハードルだった価格差も縮まってきています。
業務用では小麦粉が1kgあたり140〜150円に対し、米粉は140〜340円と、価格帯が重なり始めています。
米粉は吸油率が低いため、唐揚げなどの揚げ物に使うとカラッと仕上がるという特性もあります。
近年注目されてきた米粉は、小麦粉の価格上昇になども影響し、2024年に入っても注目度は上昇中。日本にとって食糧自給率アップにもつながる食品として農林水産省の対策事業もPRされている。
引用元: 米粉ニュース(企画の種)
米粉は食料自給率の向上にも直結する食材です。
期間限定のキャンペーンやフェアも全国各地で開催されているので、見逃さないようチェックしておきたいですね。
まとめ
日本の食料自給率は2024年度もカロリーベース38%と厳しい状況が続いていますが、お米の消費量が増加し、米粉の需要が過去最多を更新するなど、明るい変化も見え始めています。
(農林水産省「日本の食料自給率」より)

