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比例復活とは「小選挙区で落選しても、比例代表で当選できる」衆院選だけの制度です。
衆院選の比例復活とは、小選挙区選挙で落選した候補者でも、比例代表で当選できる制度のことです。参院選では比例復活はなく、衆院選だけの制度になります。
引用元: 「比例復活」とは?小選挙区で落選しても当選する仕組みを解説!(選挙ドットコム)
詳しい情報は以下をご覧ください。
比例復活とは?仕組みをわかりやすく解説
まず、衆院選の基本から押さえておきましょう。
衆議院選挙は「小選挙区比例代表並立制」という制度で行われています。
私たちは投票所で2枚の投票用紙を受け取りますよね。
1枚目は「候補者の名前」を書く小選挙区用、2枚目は「政党の名前」を書く比例代表用です。
この2つの選挙が同時に行われるのが衆院選の特徴なんです。
比例復活は「衆院選だけ」の制度
ここが最初のポイントです。
比例復活は衆院選にしかありません。
参議院選挙では、小選挙区と比例代表に同時に立候補する「重複立候補」ができないため、比例復活という概念自体が存在しないんです。
つまり、小選挙区で「あと一歩」で負けてしまった候補者にも、もう一度チャンスがあるというわけです。
重複立候補と惜敗率の関係
比例復活を理解するカギは「惜敗率(せきはいりつ)」にあります。
惜敗率とは、「どれだけ惜しい負け方をしたか」を示す数値です。
計算式は以下の通りです。
たとえば、当選者が10万票、落選した候補者が9万票だった場合、惜敗率は90%となります。
この数字が100%に近いほど「惜しい負け方」だったことを意味します。
比例代表の名簿では、政党が複数の重複候補者を同一順位にできる。この場合、小選挙区における当選者の得票数に対する落選候補者の得票数の割合(惜敗率)を求め、惜敗率の高い候補者から比例名簿の順位が決められる。
引用元: 重複立候補制度(Wikipedia)
同じ政党の候補者同士で比例名簿の順位が同じ場合、惜敗率が高い人から当選していく仕組みなんですね。
復活するための3つの条件
比例復活で当選するには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。
特に②の「10%ルール」は2000年から導入されたもので、これを下回ると「供託金没収点」となり、比例復活の権利を失います。
知らなかった方も多いのではないでしょうか。
こういう仕組みを知っておくと、選挙速報の見方が変わってきますよね。
この動画では選挙の仕組み全体を解説しています。
【どうぶつさんの選挙】復活条件シミュレーション
シミュレーション① 惜敗率90%で復活当選パターン
まずは基本パターンから見ていきましょう。
パンダさんは小選挙区では惜しくも敗れましたが、惜敗率90%という高い数値を記録しました。
パンダ党が比例代表で十分な議席を獲得していれば、パンダさんは比例復活当選できます。
一方、うさぎさんは惜敗率30%と低く、パンダ党より先に議席を埋められてしまうと復活できません。
「どれだけ惜しく負けたか」が運命を分けるというわけです。
シミュレーション② 惜敗率50%でも復活できるケース
次は少し複雑なケースです。
このケースでは、惜敗率50%のパンダBさんでも復活当選できました。
ポイントは「党全体の比例議席数」と「惜敗率順位」の組み合わせです。
同じ50%でも、党の議席が少なければ復活できない…そんな厳しい現実もあるんです。
この動画では比例復活の仕組みをさらに詳しく解説しています。
シミュレーション③ 供託金没収点でアウト!のケース
最後は「復活できない」パターンです。
ペンギンさんは有効投票の10%(2万票)に届かなかったため、どれだけ党が比例議席を獲得しても復活できません。
これが2000年に導入された「10%ルール」の厳しさです。
小選挙区で有効投票総数の10%に満たず供託金を没収された候補者は「復活当選」が認められません。
引用元: 衆議院選挙、知っておきたい基本情報(神奈川新聞)
かつては供託金没収点未満でも復活当選できた時代があり、議論の末にこのルールが設けられました。
選挙に行く前に、こういった仕組みを知っておくと投票の意味がより深く感じられますよね。
比例復活のメリット・デメリットと「ゾンビ」批判
比例復活のメリット「死票の救済」
比例復活制度には、ちゃんとした存在理由があります。
最大のメリットは「死票の救済」です。
小選挙区制では、1位以外の候補者に投じられた票はすべて「死票」になってしまいます。
たとえば、A候補が5万票、B候補が4万9千票だった場合、B候補に投じた4万9千票は議席に反映されません。
また、「負けても最後まで頑張る」インセンティブになるという側面もあります。
惜敗率で順位が決まるため、候補者は最後の1票まで諦めずに選挙運動を続けますよね。
デメリットと「ゾンビ議員」批判
一方で、比例復活には根強い批判もあります。
「選挙区で落選したのに当選するのはおかしい」という声です。
SNSなどでは「ゾンビ議員」「ゾンビ復活」といった言葉で揶揄されることもあります。
実際、2021年の衆院選では惜敗率80%台で落選した候補がいた一方、20%で復活当選したケースもあったと報じられています。
こうした「逆転現象」が起きると、制度への疑問が高まるのも無理はありませんね。
今後の選挙制度議論の行方
比例復活を含む選挙制度の見直しは、今回の衆院選でも争点の一つとなっています。
重複候補は、小選挙区で落選しても比例区で復活当選できるため、1議席が割り当てられている単一の小選挙区を基盤とする議員が、区によっては複数いる現象が発生している。
引用元: 重複立候補制度(Wikipedia)
議員定数削減や選挙制度改革は、各党がそれぞれの立場から主張を展開しています。
完璧な選挙制度は存在しないとも言われますが、だからこそ有権者として仕組みを理解しておくことが大切ですよね。
この動画では比例復活の是非について深掘り解説しています。
まとめ
比例復活とは、小選挙区で落選しても比例代表で当選できる衆院選だけの制度です。
2026年衆院選は2月8日が投開票日です。
選挙速報で「比例復活」「惜敗率」という言葉が出てきたとき、この記事の内容を思い出していただければ嬉しいです。
ここまで読んでくださったあなたは、もう選挙通の仲間入りです。
ぜひ投票所に足を運んで、大切な一票を届けてくださいね。


ニュースで「比例復活」「惜敗率」という言葉を耳にするけど、正直よくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
この記事では比例復活の仕組みを徹底解説し、架空の「どうぶつさんの選挙」でシミュレーションもお届けします。