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フェルメールの最高傑作「真珠の耳飾りの少女」が、2026年8月に14年ぶりの来日を果たします。
当館には毎年、フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》を愛する何千人もの日本人観光客が訪れます。当館にとって、この『少女』の旅は、日本の皆さまに彼女を送り届けられる、おそらくは最後となるであろう特別な機会です。
引用元: フェルメール《真珠の耳飾りの少女》14年ぶりに来日へ。大阪中之島美術館で展覧会開催(美術手帖)
詳しい情報は以下をご覧ください。
真珠の耳飾りの少女とは?フェルメールの最高傑作
「真珠の耳飾りの少女」という名前は聞いたことがあるけれど、何がすごいのかよく分からない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
この絵は17世紀オランダの天才画家ヨハネス・フェルメールが描いた作品で、「北のモナリザ」「オランダのモナリザ」とも称される傑作なのです。
17世紀オランダの天才画家フェルメール
フェルメールは1632年にオランダのデルフトで生まれました。
当時のオランダは「黄金時代」と呼ばれ、西洋美術史に大きな影響を与えた巨匠たちが数多く活躍していた時代です。
しかし、制作に長い時間を費やしたため、現存する作品はわずか30数点しかありません。
これほど作品数が少ない画家は、西洋美術史の巨匠の中でも極めて珍しいといえます。
なぜ「北のモナリザ」と呼ばれるのか
「真珠の耳飾りの少女」は、ダ・ヴィンチの「モナリザ」と並び称されるほどの名画です。
なぜそのような評価を受けているのでしょうか。
モナリザの微笑みと同様に、この少女の表情には何か語りかけてくるような不思議な魅力があります。
黒い背景から浮かび上がる少女の姿は、まるで暗闘の宇宙に輝く青い地球のようだと表現する人もいるほどです。
こうした神秘的な美しさが、350年以上にわたって世界中の人々を魅了し続けているのですね。
世界に30数点しかないフェルメール作品の希少価値
フェルメールの作品は、その希少性から価格がつけられないほどの価値があるといわれています。
興味深いことに、フェルメールは生前から評価されていたわけではありません。
1675年に43歳で亡くなった際は破産同然の状態で、残された作品は競売にかけられて散逸してしまいました。
19世紀になってフェルメールの作品が再評価され、今では世界で最も人気のある画家の一人となっています。
この動画ではフェルメールの魅力と真珠の耳飾りの少女の謎を解説。
知ると100倍楽しめる!真珠の耳飾りの少女のうんちくをご紹介
「真珠の耳飾りの少女」には、美術の専門家でも解明できていない謎がいくつも存在します。
ここからは、知っておくと鑑賞が100倍楽しくなるうんちくをご紹介していきましょう。
青いターバンの正体は超高級顔料「ウルトラマリン」
この絵で最も目を引くのは、少女が巻いている鮮やかな青いターバンです。
実はこの青色、ラピスラズリという宝石から作られた「ウルトラマリン」という超高級顔料で描かれています。
しかしフェルメールは、この作品で贅沢に青を使っています。
なぜここまで青にこだわったのかは謎ですが、この青こそが少女の神秘性をより際立たせている要因の一つであることは間違いありません。
ちなみに「真珠の耳飾りの少女」は、かつて「青いターバンの少女」「ターバンを巻いた少女」と呼ばれていた時代もありました。
2003年の映画「真珠の耳飾りの少女」のヒットにより、現在の名称が定着したといわれています。
あの真珠は本物?大きすぎる耳飾りの謎
タイトルにもなっている真珠の耳飾りですが、実は本物の真珠ではないのではないかという説があります。
当時は真珠が大流行していましたが、絵に描かれているような巨大な天然真珠は極めて珍しいものでした。
一説によると、ガラスにニスを塗った模造品か、あるいは画家が創造力を駆使して描いた架空の装飾品ではないかともいわれています。
この謎めいた要素が、作品にさらなる魅力を加えているのかもしれませんね。
この動画ではトローニーと呼ばれる肖像画のジャンルについてやさしく解説されています。
モデルは誰?フェルメールの娘説・使用人説
この少女のモデルが誰なのか、実は現在も分かっていません。
「トローニー」とは、17世紀オランダでよく描かれたジャンルで、特定の人物ではなく理想化された顔立ちや衣装を持つ架空の人物像を描いたものです。
少女には眉毛が描かれていないことも、モデルの謎を深めています。
2018年の科学調査では繊細なまつ毛が描かれていたことが判明し、実在のモデルがいた可能性もゼロではないとされています。
1999年にはアメリカの小説家トレイシー・シュヴァリエが、少女をフェルメール家の小間使いとする設定で小説「真珠の耳飾りの少女」を発表しました。
この小説は世界中で500万部以上を売り上げ、2003年にはスカーレット・ヨハンソン主演で映画化もされています。
モデルの謎が解き明かされる日は来るのでしょうか。
2026年夏、大阪中之島美術館で14年ぶりの来日!
「真珠の耳飾りの少女」を日本で見られる機会がやってきます。
前回2012年の「マウリッツハイス美術館展」では約120万人が来場した大人気展覧会でした。
今回も大きな話題を呼ぶことは間違いないでしょう。
マウリッツハイス美術館の改修で実現
なぜ「原則として館外への貸し出しをしない」作品が来日できるのでしょうか。
答えは、マウリッツハイス美術館の改修工事による臨時休館です。
フェルメールの作品は「真珠の耳飾りの少女」のほか、「ディアナとニンフ」「デルフトの眺望」の3点を所蔵しています。
改修工事という特別な事情がなければ、この名画が海を渡ることはなかったでしょう。
「おそらくは最後」館長コメントの真意とは
マウリッツハイス美術館のマルティネ・ゴッセリンク館長のコメントが話題になっています。
当館にとって、この『少女』の旅は、日本の皆さまに彼女を送り届けられる、おそらくは最後となるであろう特別な機会です。
引用元: フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》が今夏、14年ぶりに来日!(美術展ナビ)
「おそらくは最後」という言葉の重みを感じますね。
世界的な名画の保全という観点から、今後このような長距離の移動を伴う貸し出しは難しくなっていくのかもしれません。
オランダまで行かなくても本物を見られる、またとない機会といえるでしょう。
この動画では来日決定のニュースと作品の魅力を詳しく解説。
今回の展覧会情報
2026年夏に開催される展覧会の情報をまとめました。
大阪のみの開催で、他地域への巡回はありません。
展覧会の詳細情報は2月下旬ごろに発表される予定です。
チケット情報や混雑状況などは、公式サイトや公式SNSで随時更新されるとのことなので、こまめにチェックしておくとよいでしょう。
(展覧会公式サイトより)
まとめ
フェルメールの最高傑作「真珠の耳飾りの少女」は、350年以上にわたって世界中の人々を魅了し続けている名画です。
「北のモナリザ」と称される神秘的な美しさ、超高級顔料ウルトラマリンで描かれた鮮やかな青いターバン、そしてモデルの正体や真珠の謎など、知れば知るほど奥深い作品となっています。


今回は美術館の改修工事に伴う臨時休館によって、特別に実現した奇跡のような機会なのです。