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2025年12月1日、民放AMラジオ25局が一斉に停波を開始したという衝撃のニュースが飛び込んできました。
民間AMラジオ放送事業者において、AMラジオ放送の維持コストの負担が難しいといった理由などにより、コストが抑えられるFMラジオ放送への変更(FM転換)や、FM転換を伴わないAM放送局の廃止(AM局廃止)が検討されています。
引用元: AM局の運用休止に係る特例措置(総務省)
詳しい情報は以下をご覧ください。
AMラジオ25局停波の詳細
12月1日から停波する25局一覧
本日2025年12月1日から停波(運用休止)となるAMラジオ送信所は以下の通りです。
| 放送局 | 都道府県 | 停波する送信所 |
|---|---|---|
| HBCラジオ | 北海道 | 苫小牧(801kHz)※廃止 |
| IBC岩手放送 | 岩手県 | 宮古(1557kHz) |
| rfcラジオ福島 | 福島県 | 原町(801kHz) |
| 栃木放送 | 栃木県 | 宇都宮親局(1530kHz)、那須(864kHz)、足利(1062kHz) |
| 新潟放送 | 新潟県 | 塩沢(1485kHz)、小出(1026kHz) |
| 信越放送 | 長野県 | 上田(1062kHz)、佐久(1458kHz)、軽井沢(1485kHz) |
| 東海ラジオ | 三重県 | 尾鷲(1062kHz) |
| 山陰放送 | 鳥取県 | 倉吉(1557kHz) |
| 西日本放送 | 香川県 | 丸亀(1449kHz)、白鳥(1449kHz) |
| 四国放送 | 徳島県 | 日和佐(1269kHz) |
| 南海放送 | 愛媛県 | 大洲(1116kHz)、御荘(1116kHz)※松山親局は減力開始 |
| 長崎放送 | 長崎県 | 諫早(1233kHz) |
| 熊本放送 | 熊本県 | 阿蘇(1197kHz)、人吉(1197kHz) |
| 大分放送 | 大分県 | 中津(1557kHz) |
| 宮崎放送 | 宮崎県 | 都城(936kHz)、小林(936kHz)、日南(936kHz) |

親局停波で完全に聞けなくなる地域は?
栃木放送は親局を含む全3局が休止となるため、栃木県内ではAMラジオで栃木放送が完全に聴取できなくなります。
また、愛媛県の南海放送は松山市の親局を「減力」して送信を開始。
県外からの受信は難しくなり、最終的なAM完全休止は来年2月の予定です。
栃木放送では、AMラジオ放送の運用を2025年12月1日から休止し、FMラジオ放送への転換を目指します。
引用元: AMラジオ放送の運用休止とFMラジオ放送への転換について(栃木放送)
今後停波予定の局(2026年3月まで)
12月1日以降も、順次AM停波は拡大していきます。
| 時期 | 放送局 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年2月 | 青森放送 | 親局含め全局休止 |
| 2026年2月 | LuckyFM茨城放送 | 親局含め全局休止 |
| 2026年2月 | 南海放送 | 松山親局の完全休止 |
| 2026年3月 | 山梨放送 | 親局含め全局休止 |
| 2026年3月 | 福井放送 | 親局含め全局休止 |
| 2026年3月 | 四国放送 | 親局含め全局休止 |
この動画ではAMラジオ停波の実証実験について詳しく解説しています。
なぜAMラジオは停波するのか
設備更新費用20億円以上の重い負担
AMラジオ局が停波に踏み切る最大の理由はコスト問題です。
AM放送の送信設備は老朽化が進んでおり、更新には1局あたり20億円以上の費用がかかるケースも。
地方の民放局にとって、この負担は経営を圧迫する大きな要因となっています。

一方、FM放送の設備はAMに比べてコンパクトで、維持費用も大幅に抑えられるのがメリット。
経営判断として「FM転換」を選ぶ局が増えているのは、こうした背景があるからなんですね。
総務省のFM転換方針と実証実験
総務省は2020年から「AM局の運用休止に係る特例措置」を設け、2028年秋までのFM完全転換を目標に掲げています。
この期間中にAM放送を休止し、FM転換した場合の影響を検証するという流れ。
つまり今回の停波は「いきなり終了」ではなく、将来的な完全FM転換に向けた実験段階ということになります。
2028年までに完全FM転換へ
民放連(日本民間放送連盟)は2028年秋までにAM放送を廃止し、FM放送に一本化する方針を示しています。
ただし、NHKは引き続きAM放送を継続する予定。
また、一部の民放局も「AMを残す」選択をする可能性があり、完全になくなるわけではないようです。
長い歴史を持つ日本のAMラジオ放送がその幕を閉じようとしています。FM局への転換を図るためで、すでに一部のAM局は試験的に放送を取りやめました。
引用元: AMラジオ停波→FM転換相次ぐ、設備更新20億円以上で負担重く(JBpress)
時代の流れとはいえ、AMラジオに親しんできた方には寂しいニュースですよね。
この動画ではAM放送とFM放送の違いについてわかりやすく解説されています。
AMラジオが聞けなくなったらどうする?

ワイドFM対応ラジオを用意する
AM停波後も同じ番組を聴く方法として、まずおすすめなのがワイドFM(FM補完放送)です。
ワイドFMとは、AM放送の内容をFM波で同時放送するサービス。
従来のFM放送(76.1〜89.9MHz)に加えて、90.0〜94.9MHzの周波数を使って放送されます。
ただし注意点として、周波数90.0MHz以上に対応したラジオが必要です。
お手持ちのラジオが対応しているか、一度確認してみてください。
radiko(ラジコ)で聴く方法
スマホやパソコンで聴くならradiko(ラジコ)が便利です。
radikoは日本全国のラジオ番組をインターネット経由で聴けるサービス。
| プラン | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無料版 | 0円 | 自分の地域の放送局のみ聴取可能 |
| radikoプレミアム | 月額385円(税込) | 全国の放送局が聴取可能、タイムフリー機能あり |
無料版でも地元の放送局は聴けますので、まずはアプリをダウンロードしてみましょう。
(radiko公式サイトより)
周りでもradikoを使っている方が増えていますし、これを機にチェックしておくといいですね。
どんなラジオを買えばいい?
ワイドFM対応ラジオは家電量販店やネット通販で購入できます。
価格帯は1,000円台のコンパクトモデルから、高音質な数万円モデルまでさまざま。
防災用を兼ねるなら、手回し充電式やソーラー充電式も人気です。
古いラジオでもワイドFMが受信できる場合もあるので、まずは試してみる価値ありですよ。
この動画では古いラジオでのワイドFM受信方法を紹介しています。
よくある質問(Q&A)
Q. NHKのAMラジオも停波するの?
A. NHKは引き続きAM放送を継続する予定です。
今回のFM転換はあくまで民放ラジオの話。
NHKラジオ第1・第2は今後もAM放送を維持する方針を示しています。
ただし、NHKラジオ第2については将来的にFM統合の議論もあるため、動向は注視しておきたいところですね。
Q. 停波した局は復活する可能性はある?
A. 可能性は低いと見られています。
今回の休止はあくまで「実証実験」という建前ですが、これまでの経緯を見ると、一度休止した局が復活した例はほとんどありません。
設備維持コストの問題が解決しない限り、AM復活は難しいのが現実です。
「記念に受信しておきたい」という方は、停波前の今がラストチャンスかもしれません。
Q. 車のカーラジオでも聴けなくなる?
A. AMは聴けなくなりますが、ワイドFM対応車なら引き続き聴取可能です。
最近の車はワイドFM対応のカーラジオが標準装備されていることが多いです。
ただし、古い車種の場合は90MHz以上に対応していない可能性も。
カーラジオの周波数範囲を確認しておくと安心ですね。
まとめ
2025年12月1日、民放AMラジオ25局が停波を開始しました。
AMラジオに慣れ親しんできた方にとっては寂しいニュースですが、ワイドFMやradikoを使えば同じ番組を引き続き楽しめます。
知らないと「急に聴けなくなった!」と困ることになりますので、この機会に対策しておきましょう。
ここまで読んだなら、お手持ちのラジオがワイドFM対応かどうか、一度チェックしてみてくださいね。




総務省の特例措置による実証実験として、全国の民放AM局が順次FM転換を進めています。
栃木放送は親局を含む全局が休止となり、AMでは完全に聴取不可能に。
中高年世代にとっては「深夜放送」や「受験勉強のお供」として親しんだAMラジオだけに、寂しさを感じる方も多いのではないでしょうか。