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大分県別府市のソープランド経営者ら5人が、売春防止法違反の疑いで逮捕されました。
捜査員約100人態勢という大規模摘発の裏には、単なる風俗店の取り締まりを超えた「深い事情」が隠されているようです。
従業員の女性が売春することを知りながら場所を提供したとして、大分県別府市内のソープランドの経営者ら5人が27日までに逮捕されました。警察によりますと、5人は26日午前、別府市楠町にあるソープランド「マリンフィールド」1号店と2号店で、20代の女性従業員2人が売春することを知りながら事業として店の個室を提供した疑いが持たれています。
引用元: ソープランド経営者ら男5人を逮捕 売春場所を提供した疑い(OBS大分放送)
なぜ今、別府のソープランドが狙われたのか
異例の大規模捜査体制
今回の摘発で最も注目すべきは、捜査員約100人という異例の規模です。
通常の風俗店摘発では、ここまでの人員を投入することは稀です。
これは警察が「組織的な犯行」を視野に入れ、資金の流れや背後関係を徹底的に洗い出す構えであることを示しています。
別府市は温泉観光地として知られる一方、古くから風俗産業が根付いてきた地域でもあります。
しかし近年、全国的に風俗業界への取り締まりが強化されており、特に悪質ホスト問題やスカウト組織との関連が疑われるケースでは、警察の姿勢が一段と厳しくなっています。
「複数の情報提供」が示す背景
報道によれば、警察は「売春をしているという複数の情報提供」を受けて捜査に着手したとされています。
この「複数の情報提供」という表現が、実は重要なポイントです。
単なる匿名の通報ではなく、複数のルートから同様の情報が寄せられたということは、店舗の運営実態が地域社会や業界内で問題視されていた可能性を示唆しています。
さらに、風俗店従業員の男3人を現行犯逮捕した後、経営者らも逮捕したという流れは、計画的かつ段階的な捜査が行われたことを物語っています。
スカウト問題との関連性
別府市では過去にも、風俗スカウトグループによる女性のあっせん事件が摘発されています。
2024年には、SNSで集めた女性を別府市の風俗店に紹介したとして、スカウトグループ「アクセス」のメンバーが逮捕されました。
今回の摘発も、こうしたスカウト組織と風俗店の癒着を断ち切る狙いがあると考えられます。
スカウトグループは、借金を抱えた女性や生活に困窮した女性をターゲットに、風俗店への紹介料(スカウトバック)を得る仕組みを構築しています。
こうした構造が、女性の搾取を生み出し、社会問題化しているのです。
- 捜査員100人という異例の大規模捜査
- 複数の情報提供が捜査のきっかけ
- スカウト組織との関連が疑われる
- 資金の流れや背後関係を徹底調査中
売春防止法違反、なぜソープランドは摘発されるのか
ソープランドの「グレーゾーン」
ソープランドは、建前上は「個室付き特殊浴場」として営業許可を得ています。
しかし実態として、性的サービスが提供されていることは公然の秘密です。
売春防止法では、売春そのものは罰則の対象ではありませんが、売春を助長する行為には厳しい罰則が設けられています。
具体的には、売春の場所を提供したり、あっせんしたりする行為が禁止されており、今回の経営者らはこの「場所提供罪」で逮捕されました。
なぜ今まで「黙認」されてきたのか
ソープランドが長年にわたって営業を続けてこられたのは、警察が一定の「線引き」をしてきたからです。
しかし近年、悪質ホスト問題や女性の人権侵害が社会問題化したことで、警察の方針が大きく転換しました。
特に、ホストクラブで多額の借金を背負わされた女性が、風俗店で働かされるケースが相次いで報道されたことが、取り締まり強化の大きな契機となっています。
警視庁は2025年1月だけで、ソープランドの摘発を3件実施したと報じられており、全国的に摘発の波が広がっています。
経営者が直面する「実刑リスク」
売春防止法違反の場合提供罪の法定刑は、3年以下の懲役または10万円以下の罰金です。
初犯であれば罰金刑や執行猶予付き判決となるケースが多いですが、組織的な犯行や常習性が認められた場合、実刑判決が下される可能性もあります。
今回の事件では、警察が「組織的な犯行」とみて捜査を続けているため、経営者らには厳しい処分が待ち受けているかもしれません。
- 売春防止法は「場所提供」を厳しく処罰
- 悪質ホスト問題が取り締まり強化の契機
- 組織的犯行の場合、実刑リスクも
- 全国的にソープランド摘発が増加中
[この動画では、ソープランドが違法なのに逮捕されない理由について詳しく解説されています]
動画タイトル: 飛田新地やソープは違法!それなのに逮捕されない理由…。【弁護士解説】
チャンネル名: 歌舞伎町弁護士ばやし【若林翔・グラディアトル法律事務所】
著作権: この動画の著作権は、動画のアップロード者に帰属します。
別府市の風俗業界、何が起きているのか
温泉街と風俗産業の歴史
別府市は、日本有数の温泉地として観光客を集める一方、歓楽街としての側面も持っています。
温泉街には古くから風俗産業が根付いており、地域経済の一翼を担ってきました。
しかし時代の変化とともに、健全な観光地としてのイメージと風俗産業の存在との間で、地域社会の葛藤が生まれています。
特に近年は、インバウンド観光の増加や家族連れの観光客が増えたことで、風俗店の存在が「観光地のイメージを損なう」との声も上がっています。
スカウト組織「アクセス」の影
別府市では、2024年に風俗スカウトグループ「アクセス」のメンバーが逮捕される事件が起きました。
このグループは、SNSで女性を勧誘し、別府市内の風俗店に紹介することで、紹介料を得ていたとされています。
「アクセス」は全国規模で活動しており、リーダーの遠藤和真容疑者は複数回にわたって逮捕されています。
こうしたスカウト組織の存在が、別府市の風俗業界に深刻な影響を及ぼしていると考えられます。
今回摘発されたソープランド「マリンフィールド」も、スカウト組織との関連が疑われており、警察は資金の流れを徹底的に調べています。
女性たちの「搾取構造」
風俗業界で働く女性の多くは、借金や生活苦を抱えています。
スカウトは、こうした女性の弱みにつけ込み、「高収入」「簡単な仕事」といった甘い言葉で勧誘します。
しかし実際には、店側に多額の手数料を取られたり、スカウトへの紹介料を支払わされたりして、女性たちは思うように稼げないケースが少なくありません。
さらに、ホストクラブで作った借金を返すために風俗店で働かされる「ホスト地獄」も、深刻な社会問題となっています。
警察は、こうした女性の搾取構造を断ち切るため、風俗店とスカウト組織の両面から取り締まりを強化しているのです。
- 別府市は温泉街と風俗産業が共存
- スカウト組織「アクセス」が全国規模で活動
- 女性の搾取構造が社会問題化
- 警察は資金の流れを徹底調査中
[この動画では、ホストの売掛回収のためにソープランドで働かされる女性たちの実態が報じられています]
動画タイトル: 【一斉摘発】”売春を目的に客待ち”「ホストの売上に貢献するため」聞こえてきた本音 元検事「”実刑の可能性”認識の必要」〈カンテレNEWS〉
チャンネル名: カンテレNEWS
著作権: この動画の著作権は、動画のアップロード者に帰属します。
まとめ
大分県別府市のソープランド摘発は、単なる風俗店の取り締まりではなく、スカウト組織や悪質ホスト問題といった社会問題に切り込む、警察の強い意志の表れと言えます。
捜査員100人という異例の規模、複数の情報提供、そして組織的な犯行を視野に入れた捜査は、女性の搾取構造を根絶しようとする姿勢を示しています。
今後の動向に注目が集まります。

