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ソウル中心部・明洞近くのカプセルホテルで火災が発生し、日本人の50代女性が意識不明の重体となっているという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
韓国ソウル中心部のカプセルホテルで14日午後6時10分(日本時間同)ごろ、火災が発生した。韓国行政安全省は15日、日本人2人を含む外国人3人が重傷、7人が軽傷を負ったと発表した。
引用元: ソウルのカプセルホテルで火災 日本人女性が意識不明(時事通信)
詳しい情報は以下をご覧ください。
ソウル・カプセルホテル火災の現場はどこ?明洞近くの7階建てビル
火元は「小公洞」の7階建てビル3階・3階と6階がカプセルホテルだった
火災が起きたのは、ソウル市中区小公洞(ソゴンドン)にある地上7階・地下1階建てのビルです。
このビルの3階、6階、7階が宿泊施設として使われていました。
そのうち3階と6階が「カプセルホテル」として運営されていたということが報じられています。
出火元は3階とみられており、3階が半焼、4階が部分焼失しました。
消防は午後6時36分に対応1段階を発令し、人員110人・装備31台を投入。
火は約3時間25分後の午後9時35分ごろに鎮火しています。
この動画ではソウルのカプセルホテル火災の現場映像と避難通路の状況を解説。
明洞ってどんな場所?「ソウルの渋谷」と呼ばれる日本人にも人気NO.1の繁華街
火災現場のすぐ近くにある「明洞(ミョンドン)」は、ソウル最大の繁華街として知られています。
日本で例えるなら渋谷や原宿のようなエリアで、コスメショップ・飲食店・免税店・百貨店がひしめく観光客の聖地。
日本語が通じる店舗も多く、韓国旅行初心者にとっては「最初に行く街」として定番中の定番です。
ロッテ百貨店や南大門市場にも徒歩圏内であり、旅行者の宿泊需要が非常に高いエリアです。
それだけに、周辺にはさまざまな価格帯の宿泊施設が密集しているのも事実。
今回火災が起きたカプセルホテルも、この「明洞に近い」という好立地を売りにしていた施設だったと考えられます。
1泊3,000〜5,000円台・レビューの82%が外国語の「外国人向け格安宿」
火災が発生したカプセルホテルは、1泊3万〜5万ウォン(約3,000〜5,000円)で宿泊できる格安施設でした。
中央日報の報道によれば、オンライン旅行プラットフォームに掲載されたレビューの約82%が外国語で書かれていたとのこと。
つまり、利用客のほとんどが韓国人ではなく外国人旅行者だったということ。
火災が起きたカプセルホテルは明洞(ミョンドン)に近く、料金が1泊3万~5万ウォン(約3000円〜5000円)台と安価で、低価格志向の外国人観光客が多く利用していたという。オンライン旅行プラットフォームに掲載されたレビューの約82%が外国語で書かれていた。
引用元: 「1泊3万ウォン」ソウル・小公洞カプセルホテル火災をめぐり合同鑑識…50代日本人女性が意識不明(中央日報日本語版)
明洞エリアでこの価格帯は確かに魅力的ですよね。
ただ、安さには理由がある。
今回の火災で浮かび上がったのは、その「安さの裏側」にある構造的なリスクでした。
【構造的リスク】なぜカプセルホテルは「逃げられない」のか?
蜂の巣状にベッドが密集・通路が狭すぎて避難導線が機能しなかった可能性
今回の火災で注目すべきは、カプセルホテルの構造そのものが避難を困難にしたという指摘です。
聯合ニュースは「一人用ベッドが蜂の巣状に並ぶ構造で、通路が狭く、避難が困難だった可能性がある」と報じています。
カプセルホテルとは、横になれる程度の小さな個室(カプセル)が上下左右に並ぶ宿泊施設です。
一般的なホテルと違い、ベッドとベッドの間に十分な通路がない。
そこに宿泊客が密集しているわけですから、緊急時の避難はかなり困難になります。
しかも今回の火災では、宿泊していたインド人がTBS NEWS DIGの取材に対し、衝撃的な証言を残しています。
「荷物を置く場所がなく廊下がいっぱい」予約サイトに残っていた宿泊者レビュー
構造上の問題は、火災が起きる前からすでに「兆候」として存在していました。
聯合ニュースによると、カプセルホテル内は狭い空間に小さな個室が上下左右に並ぶ構造だった。予約サイトには、客室が狭く荷物置き場が少ないため「常に出入り口がふさがっていた」という宿泊客の投稿があった。
引用元: ソウルで火災、日本人女性が重体 中心部、ビル内のカプセルホテル(東京新聞)
中央日報も同様に、宿泊プラットフォームのレビューとして「客室が狭く、荷物を置く場所がほとんどなく、廊下がいっぱいだった」という声があったと伝えています。
旅行者のスーツケースやバックパックが通路を埋め尽くし、いざという時に「逃げ道がない」状態だったわけです。
特に海外旅行客は大きな荷物を持ち込むケースがほとんど。
それなのに荷物置き場がないとなれば、通路に荷物があふれるのは必然ではないでしょうか。
この動画ではソウル・カプセルホテル火災を含む最新ニュースをまとめて報道。
スプリンクラー未設置が判明・2018年義務化の「対象外」だったカラクリ
構造の問題に加えて、もうひとつ衝撃的な事実が合同鑑識で判明しました。
火災が起きた建物にはスプリンクラーが設置されていなかったのです。
「7階建てのビルなのに、なぜスプリンクラーがないの?」と疑問に思いますよね。
実はここに法律の「抜け穴」がありました。
つまり、複数の法律の「すき間」をすり抜けた結果、消火設備なしで営業が続けられていたということ。
カプセルホテルという業態が、従来の法規制の想定から漏れていたとも言えます。
ここまで読んだ方は「こんな宿泊施設、他にもあるの?」と不安になったかもしれません。
実は、あるんです。
BTS復帰公演まで1週間・ソウルの宿泊施設の安全はどうなる?
半径2km以内に同じようなカプセルホテルがさらに5カ所あると報道
中央日報によると、今回の火災現場から半径2km以内に同様の構造を持つカプセルホテルが5カ所確認されたとのこと。
つまり、同じようなリスクを抱えた施設が周辺にまだ存在しているということです。
明洞エリアは外国人観光客が集中する地域であり、格安カプセルホテルの需要は高い。
安さを求める旅行者と、規制の網をすり抜けた施設。
この構図は今回の火災で初めて明らかになったわけではなく、「起こるべくして起きた」という見方もできるかもしれません。
ソウル市が宿泊施設の安全点検と料金監視に動き出した
今回の火災を受けて、ソウル市では宿泊施設の安全点検に乗り出す動きが出ています。
15日には警察と消防による合同鑑識が実施され、出火原因の究明が進められています。
外国人旅行者が安全に滞在できる環境を整えられるか。
BTS公演の成功とセットで、韓国の観光業にとって大きな試金石になりそうです。
この動画ではソウルのカプセルホテル火災とその背景を時事ニュースとして解説。
韓国旅行でカプセルホテルを選ぶ前にチェックしたい3つのポイント
最後に、これから韓国旅行を予定している方に向けて、カプセルホテルを選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理しておきます。
もちろん、すべてのカプセルホテルが危険というわけではありません。
ただ、「安さ」だけで宿泊先を選ぶのはリスクがあるということを、今回の火災は教えてくれています。
現場は繁華街の明洞やロッテ百貨店に近いソウル中心部。消防当局などによると、重体の日本人1人のほか、重傷者が2人でいずれも外国人とみられる。建物は地上7階、地下1階建て。3、6、7階が宿泊施設で3、6階がカプセルホテルとして運営されていた。
引用元: 韓国ソウルの宿泊施設で火災、50代日本人女性が意識不明 現地報道(日本経済新聞)
予約サイトでの口コミチェックは、現地に行ってから後悔しないための大切な習慣です。
まとめ
ソウル・明洞近くのカプセルホテル火災は、日本人の母娘を含む外国人10人が負傷する大きな事故となりました。
今回の火災は「安い宿に泊まる」という選択肢そのものを否定するものではありません。
ただ、カプセルホテルという業態が持つ構造的なリスクを知っておくことは、海外旅行を楽しむうえで非常に大切なこと。
3月21日のBTS復帰公演を前に、ソウルへ渡航を予定している方は、宿泊先の安全面を改めて確認しておきましょう。
出火原因の調査はまだ続いており、新しい情報が入り次第、追記していく予定です。
知っておくだけで「いざという時」の行動が変わります。
この記事を読んでくれた方は、ぜひ周りの方にも共有してあげてください。


日本人2人を含む外国人10人が負傷し、50代の日本人女性が意識不明の重体です。
被害者には中国人やドイツ人、米国人なども含まれ、宿泊客のほとんどが外国人観光客だったとされています。