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神奈川県警第2交通機動隊が、交通違反の取締りで書類をねつ造し、約2700件もの違反が取り消される異例の事態となった。
神奈川県警の巡査部長らが不正な交通違反の取り締まりや書類のねつ造をしていた問題で20日、巡査部長ら7人を書類送検し、県警トップの今村剛本部長が謝罪しました。
引用元: 【速報】神奈川県警の警察官7人書類送検で県警トップが謝罪会見(ライブドアニュース)
詳しい情報は以下をご覧ください。
神奈川県警で交通取締り不正…衝撃の2700件取り消し
発覚のきっかけは1本の電話だった
事件が明るみに出たのは、2024年8月のことだった。
車間距離不保持で取締りを受けたドライバーが、神奈川県警に1本の電話を入れた。
県警が内部調査を進めると、スピード違反の追尾取締りでも実際より長い追跡距離が記載されるなど、次々と不正が発覚した。
もしこのドライバーが「おかしい」と声を上げなければ、不正はさらに続いていた可能性がある。
追跡距離の虚偽記載と実況見分の捏造、その手口は?
不正の手口は大きく2つある。
パトカーによる速度超過の追尾取締りには、一般道で約100メートル、高速道で約300メートルの並走が内規で定められている。
しかし巡査部長らはこの手順を大幅に省略し、短い距離で違反を決めつけていた。
さらに悪質なのが実況見分調書の偽造だ。
本来は警察官が現場に赴いて状況を記録すべき公文書を、「図面があるから現場に行かなくていい」と言い、ネットの地図で済ませていたという。
スピード違反などの取り締まりは一定の距離を追跡して行いますが、巡査部長らはそれを怠っていたうえ、交通反則切符には嘘の追跡距離を記載していたということです。
引用元: 【速報】神奈川県警の警察官7人書類送検で県警トップが謝罪会見(ライブドアニュース)
こうした手口が「日常業務」として小隊内で共有されていた事実に、衝撃を受けた方も多いのではないだろうか。
この動画では今回の不正取締りの全容を解説。
巡査部長が語った「間違った正義感」の真意
不正の中心人物だった40代の巡査部長は、動機についてこう話している。
巡査部長は不正な取り締まりを行った理由について「事故に直結する速度超過などの悪質な違反は取り締まって道路交通の場から排除したかった」「追尾に気付いて減速した場合にも違反認定する不適切な取り締まりをしてしまった」「今思えば間違った正義感だった」と話しているということです。
引用元: 【速報】神奈川県警の警察官7人書類送検で県警トップが謝罪会見(ライブドアニュース)
「悪質な違反を排除したかった」という言葉には、一見もっともらしさがある。
しかし手続きを無視した取締りは、正義ではなく権力の暴走に他ならない。
追尾に気づいて減速した車まで違反認定していたというのだから、これはもはや「取締り」ではなく「でっち上げ」と言われても仕方がない。
SNSでも「間違った正義感なんかじゃない、ただのノルマ達成でしょ」という声が多く上がっている。
ノルマと成果主義が生んだ「小隊ぐるみ」の不正構造
「努力目標」という名の事実上のノルマは存在するのか
警察は公式には「ノルマは存在しない」としている。
しかし現場の実態は違う。
今回の巡査部長も動機として「実績を上げたかった」と供述しており、成果を求める圧力が不正に直結したことがうかがえる。
「努力目標」という建前で実質的なノルマが課される限り、同じような不正は今後も起こりうる。
知らないと損する情報なので、ドライバーの方は取締りの実態を知っておくべきだろう。
人口920万人を1万7000人で担う過酷な現場事情
不正の背景には、神奈川県警特有の過酷な人員事情がある。
現場の一人あたりの負担が過大になりやすく、事故抑止よりも検挙数で実績を求める圧力が強まりやすい環境にある。
人が足りない中で成果を求められれば、「正しい手順」より「早く数をこなす」方向に流れてしまう。
今回の不正が個人の問題だけでなく、組織の構造が生んだ問題でもあるとされる理由がここにある。
この動画ではドラレコが暴いた組織的捏造の全貌を解説。
神奈川県警の不祥事が「また」繰り返される理由
実は、神奈川県警の大規模不祥事は今回が初めてではない。
2024年上半期だけで前年通期を超える逮捕者を出しており、組織の自浄作用が機能していないことは明白だ。
「また神奈川県警か」というSNSの声は、もはや驚きではなく呆れに変わりつつある。
そしてこの事実は、「他の県警でも同じようなことが起きているのでは?」という疑念を生むことにもなる。
実際に過去には北海道警で47件、沖縄県警で269件、福岡県警で約1600件の不正取締りが確認されている。
交通取締りへの信頼が揺らいでいる今、ドライバー側も自衛意識を持つ時代に入っていると言える。
被害にあったドライバーの補償とゴールド免許はどうなる?
反則金約3400万円は返還へ…違反点数も抹消の方針
県警は、巡査部長らが関わった約2700件の取締りのうち、ドライブレコーダーなどで違反が明確に確認できたものと免許不携帯などを除き、ほぼすべての違反を取り消すとしている。
県警は専従チームを編成し、被害者向けの問い合わせ窓口を設置して対応を進めている。
2022年3月〜2024年に神奈川県の第2交通機動隊の管轄エリア(県央・湘南・県西地域)で取締りを受けた方は、一度確認しておくべきだろう。
ゴールド免許剥奪や免停の被害者は救済されるのか
反則金の返還と違反点数の抹消だけで、すべてが元通りになるわけではない。
元警視庁捜査一課の警察OBは、訴訟に発展した場合の損害額について「数億〜20億円単位になる可能性がある」と指摘している。
(集英社オンラインより)
点数の抹消だけでなく、保険料の差額補填や逸失利益の補償まで踏み込むのか。
今後の県警の対応が注目される。
この動画では覆面パトカーの取締りの実態を報じている。
ドライブレコーダーが「身を守る証拠」になる時代
今回の事件が浮き彫りにしたのは、警察の主張が必ずしも正しいとは限らないという現実だ。
そもそも発覚のきっかけも、取締りを受けたドライバーが「記載内容がおかしい」と気づいたことだった。
まだドライブレコーダーを付けていないなら、この機会に導入を検討してみてほしい。
周りでも話題になっているので、家族のクルマも含めて見直しておきたいところだ。
まとめ
神奈川県警の交通取締り不正は、個人の逸脱ではなく「小隊ぐるみ」で上司も黙認した組織的な問題だった。
約2700件の違反取消し、反則金約3400万円の返還、そして7人の書類送検。
その規模は過去の警察不祥事と比較しても異例と言える。


不正は2022年3月から2024年にかけて行われ、小隊ぐるみで常態化していたことが明らかになっている。