昭和・平成世代向けのWebメディア、LifeGoodTrend編集部です。
ダウ90000の主宰・蓮見翔が「演劇界の芥川賞」こと岸田國士戯曲賞を受賞した。
芸人で、脚本家で、演出家で、俳優。
肩書が渋滞しすぎているこの28歳は、いったい何者なのか。
第70回岸田國士戯曲賞(株式会社白水社主催・公益財団法人一ツ橋綜合財団後援)の選考会が2月16日(月)、東京神田神保町・日本出版クラブにて行なわれ、選考の結果、大石恵美『よだれ観覧車』、蓮見翔『ロマンス』が受賞作と決まりました。
引用元: 第70回岸田國士戯曲賞発表(白水社)
詳しい情報は以下をご覧ください。
岸田國士戯曲賞とは?”演劇界の芥川賞”と呼ばれる理由
70年の歴史を持つ演劇界最高峰の新人賞
岸田國士戯曲賞は、1955年に白水社が創設した戯曲賞です。
劇作家・岸田國士の業績を顕彰するとともに、若手劇作家の育成を目的に設立された演劇界の登竜門として知られています。
文学の世界に「芥川賞」があるように、演劇の世界には「岸田國士戯曲賞」がある。
そう言えば、この賞の重みが伝わるのではないでしょうか。
野田秀樹・宮藤官九郎・三谷幸喜…歴代受賞者の顔ぶれ
歴代の受賞者を見れば、この賞のすごさは一目瞭然です。
日本のエンタメ界を代表するクリエイターがずらりと並んでいます。
この賞の受賞者に名を連ねるということは、演劇界の「次代を担う才能」として認められたことを意味するのです。
ちなみに、今回の選考委員にも野田秀樹さんや本谷有希子さんが名を連ねています。
そんな伝説的なクリエイターたちに認められたのが、28歳の蓮見翔だったというわけです。
第70回は蓮見翔『ロマンス』と大石恵美『よだれ観覧車』がW受賞
記念すべき第70回の受賞作は2作品でした。
蓮見翔の『ロマンス』と、大石恵美の『よだれ観覧車』です。
蓮見翔にとっては3度目のノミネートでの悲願達成でした。
過去には第66回で『旅館じゃないんだからさ』、第69回で『また点滅に戻るだけ』が最終候補に残りながらも受賞を逃しています。
私たちは無数のロマンスに満ちた世界を歩いている。笑い笑われ、遊び遊ばれ、許し許される。その往復の中にロマンスは潜んでいる。本作は、それを見つけるための優しさを思い出させ、人生の中のロマンスから目を逸らせなくさせる。こんな魔法を待っていた。
引用元: 第70回岸田國士戯曲賞発表(白水社・選考委員タニノクロウ氏コメント)
「こんな魔法を待っていた」という選考委員の言葉が、蓮見翔の作品がいかに特別だったかを物語っていますね。
この動画では蓮見翔の人となりを解説。
こういう権威ある賞の受賞ニュースは、SNSでもどんどん話題になるので押さえておきたいですね。
蓮見翔って何者?芸人×脚本家×演出家×俳優の4つの顔
ダウ90000主宰、28歳の天才クリエイター
蓮見翔(はすみ しょう)は1997年4月8日生まれ、東京都東久留米市出身の28歳です。
ダウ90000は男女8人組のコントユニット・演劇ユニットです。
すべてのネタの脚本・演出を蓮見翔が担当し、自らも出演するというスタイルで活動しています。
単独公演のチケットは即完売が当たり前。
ABCお笑いグランプリでは2022年から3年連続で決勝に進出するなど、お笑いの世界でも確かな実力を見せています。
さまぁ~ずに憧れた少年がラーメンズに出会い脚本を書き始めた
蓮見翔のお笑い好きは子どもの頃から筋金入りです。
小学生のとき、地元にモヤさまのロケで来ていたさまぁ~ずを見たことがきっかけで芸人を好きになりました。
担任の先生がM-1グランプリのDVDを貸してくれたことでお笑いにのめり込み、中学生のときには塾の講師に教えてもらったラーメンズに夢中になります。
ラーメンズのコントに衝撃を受けて、自分でもコントの脚本を書き始めたのが蓮見翔の原点です。
高校2年の文化祭で映画を撮影し、3年生のときに劇を上演して笑ってもらった体験が決定打になりました。
ちなみに日芸出身の有名人には、宮藤官九郎さん、真田広之さん、佐藤隆太さんなどがいます。
蓮見翔もまた、日芸が輩出した才能の系譜に名を連ねたことになりますね。
「お笑いは流行ってない」「演劇も流行ってない」発言の真意
蓮見翔が多くの番組で発言して話題になっているのが、「お笑いは流行ってない」という問題提起です。
「僕らは元々、演劇をやっていたんですけど。演劇って絶望的に人気がないんですよ。お笑いがめちゃくちゃ僕はずっと好きで。お笑いをいっぱいやっていたら演劇の方にお客さんが来てくれるんじゃないか?と」
引用元: 蓮見翔「全部の芸人の最下位」先輩芸人に強烈ダメ出しも(デイリースポーツ / Yahoo!ニュース)
この発言は日本テレビ系「大悟の芸人領収書」で飛び出したものです。
蓮見翔は先輩芸人たちに対して「皆さんが普段、売れたいと思ってやっていることは、既にお笑いのことを好きな人を取り合っている状態」と指摘しました。
この動画では蓮見翔のトーク力が光っています。
SNSでもこの発言はかなり話題になっているので、知っておくと友達との会話でも使えますよ。
蓮見翔のここがすごい!意外すぎるエピソード集
オールスター後夜祭のドッジボールが「メロい」とSNS騒然
2025年10月放送のオールスター後夜祭で行われた「88人ドッジボールバトル・ロワイアル」。
蓮見翔のドッジボールでの立ち回りが「メロい」「かっこいい」とSNSで大反響を呼びました。
本人もXで「僕ドッジボールそれなりにできるんです」と投稿しています。
TikTokでは「脚本書くのもドッジボールも上手なんてメロすぎる」というまとめ動画が拡散され、ファンの間で繰り返し再生される事態に。
こういう意外な一面を見せてくれるのが、蓮見翔というクリエイターの面白さですよね。
8人中7人が役者志望、お笑い志望は蓮見だけという異色チーム
ダウ90000の面白い構造は、メンバー8人のうち7人が「役者志望」で、お笑い志望は蓮見翔ただ1人だということです。
蓮見翔自身はずっとお笑いが好きで芸人に憧れていましたが、深夜バラエティを観るうちに中学2年で「自分には無理だ」と一度は諦めています。
その後、大学で演劇の世界に入り、「尺が短いのがコントで、長いのが演劇」という独自の感覚でコントと演劇を両立するスタイルを確立しました。
さらに、グループ内恋愛は禁止というルールも蓮見翔が設けたもの。
「本当のカップルが恋愛のコントをしてるのは見てられない」というのがその理由だそうです。
この動画では蓮見翔の対談トークが楽しめます。
映画出演にForbes選出、父はプロギタリストの芸術一家
蓮見翔の活動範囲はコントと演劇だけにとどまりません。
2025年には奥山由之監督の映画『秒速5センチメートル』で俳優として出演しています。
ドラマの脚本も手がけており、NHK BSの藤子・F・不二雄SF短編ドラマ「オヤジ・ロック」の脚本を担当しました。
実は蓮見翔の家庭も芸術一家として知られています。
父親はプロのギタリスト・蓮見昭夫さんで、若い頃にドイツに渡りクラシックやジャズを中心に活躍してきた方です。
姉はドイツ生まれで美容師として活動中。
国際的な環境で芸術に触れて育った背景が、蓮見翔の独自のセンスを育んだのかもしれません。
周りでも蓮見翔の話題が増えてきているので、この機会に「何者なのか」を知っておくと良いかもしれませんね。
まとめ
蓮見翔は、芸人・脚本家・演出家・俳優の4つの顔を持つ28歳のクリエイターです。
2026年2月16日、演劇界の芥川賞と呼ばれる第70回岸田國士戯曲賞を受賞しました。
小学生でさまぁ~ずに憧れ、中学生でラーメンズに影響を受けてコント脚本を書き始め、大学で演劇サークルを立ち上げ、2020年にダウ90000を結成。
「お笑いは流行ってない」「演劇も流行ってない」と言いながら、その両方の世界で結果を出し続けている稀有な存在です。


3度目のノミネートでの悲願達成です。
お笑いと演劇の境界を軽やかに飛び越え続ける蓮見翔の「これまで」と「何がすごいのか」を徹底解説します。