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2026年2月10日、箱根町では寒波で水道管が破裂して約1300世帯が断水し、石川県では手取川への油混入で13市町の水道供給が止まったという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
県内有数の観光地・箱根の中心市街地となる箱根町湯本地区や塔ノ沢地区の広い範囲で10日午前から断水が続いている。寒波による水道管の凍結や少雨が原因とみられ、一時的な給水はできるものの、完全復旧のめどは立っていないという。
引用元: 箱根・湯本などで断水 水道管凍結や少雨原因か 飲食店休業、温泉も使えず(神奈川新聞)
詳しい情報は以下をご覧ください。
箱根町と石川県で断水が発生した原因とは
2026年2月10日は、箱根町と石川県という離れた2つの地域で同時に断水トラブルが起きた異例の日でした。
それぞれの原因はまったく違いますが、どちらも「水道が止まると生活がこんなに困る」ということを改めて突きつけた出来事です。
箱根町の断水は寒波による水道管の凍結・破裂が原因
箱根町に隣接する小田原市では2月9日に最低気温マイナス7.9℃を記録しました。
この記録的な寒波で町内各所の水道管が凍結・破裂し、大量の漏水が発生したのが断水の直接的な原因です。
さらに少雨が続いていたことも重なり、配水池の水位が大幅に低下して供給が追いつかなくなりました。
箱根湯本駅前の飲食店は休業を余儀なくされ、温泉宿でもトイレが使えなくなるなど観光地としても大きな打撃を受けています。
石川県は手取川への油混入で13市町の供給ストップ
一方、石川県では全く異なる原因で断水危機が起きました。
2月10日午後1時ごろ、白山市の鶴来浄水場が取水する手取川で油の混入がセンサーによって検知されたのです。
石川県は10日、同県白山市を流れる手取川で油が混入しているのが見つかり、13市町への水の供給を一時停止したと発表した。同日午後7時ごろから停止したが、午後11時半ごろから順次再開した。浄水場の取水口で油が検出されなくなり、水質検査で安全性が確認できたとしている。
引用元: 石川県内で水供給一時停止 13市町 手取川の取水口に油(北陸中日新聞)
石川県は安全のため午後7時から13市町への県水供給を停止しました。
午後9時ごろに油が検出されなくなり、午後11時半ごろから供給が再開されました。
油混入の原因は現在も調査中で、馳浩知事は「どこから、どれぐらい混入したのか、分かり次第報告する」と述べています。
2つの断水に共通する「水道インフラの脆弱性」
箱根町は「寒波による物理的な破損」、石川県は「水源の水質汚染」と原因は異なります。
しかし、どちらにも共通しているのはひとつの配水ルートに依存していると、トラブル発生時に一気に広域へ影響が及ぶという水道インフラの構造的な問題です。
こうした事例を見ると、断水はいつどこで起きてもおかしくないということが分かります。
だからこそ、一人ひとりが「断水したらどうするか」を事前に知っておくことが大切ですね。
この動画では断水時にやってはいけないNG行動を解説しています。
断水したらまずやるべきこと3つ
断水はほとんどの場合、事前の通知なく突然やってきます。
「何から手をつけていいか分からない」とパニックにならないために、やるべきことを3つに絞って押さえておきましょう。
飲料水の確保と給水所の場所を確認する
断水が起きたら、まず最優先は飲み水の確保です。
水道が止まったと分かった時点で、家にある鍋・やかん・ペットボトルなどあらゆる容器に水を溜めてください。
今回の箱根町の事例でも、住民からは「コンビニの水がほとんどなくなっていた」という声が上がっていました。
断水の情報が出た段階ですぐに行動することが重要です。
給水所は自治体が設置しますので、お住まいの自治体の防災ページをブックマークしておくと、いざという時にすぐ確認できて安心ですよ。
トイレ・洗濯・入浴の代替手段を知っておく
断水で最も困るのがトイレです。
断水中はむやみにトイレの水を流さないでください。
マンションなど集合住宅では、配管が破損している可能性があり、無理に水を流すと汚水が逆流するリスクがあります。
洗濯は断水中は基本的に我慢するしかありませんが、ウェットティッシュや体拭きシートがあれば入浴の代わりになります。
こうしたグッズは100円ショップでも手に入るので、普段から少しだけストックしておくと心強いですね。
この動画では断水時のトイレ問題と備えるべきグッズを詳しく紹介しています。
最新情報は自治体公式サイト・防災無線で確認する
断水がいつ復旧するのか、給水所はどこにあるのかといった情報は刻一刻と変わります。
SNSの情報だけに頼らず、必ず自治体の公式サイトや防災無線で最新情報を確認してください。
お住まいの自治体の防災メールやLINE公式アカウントに登録しておくと、プッシュ通知で最新情報を受け取れます。
「あの時登録しておけばよかった」と後悔しないために、今のうちに設定しておくのがおすすめです。
今日からできる断水への備えと防災対策
断水は地震・寒波・水質汚染など、原因を問わずいつでも起こり得ます。
今回の箱根町・石川県の事例を「他人事」にせず、今日からできる備えを始めましょう。
普段から水の備蓄は1人1日3リットルが目安
農林水産省が推奨する備蓄量は「1人1日3リットル×最低3日分」です。
つまり、4人家族なら最低でも36リットル(2リットルペットボトル18本)が必要になります。
断水が1週間続いた場合、家庭にある水は本当に足りるのでしょうか? 本動画では「2Lのペットボトルを数本」という多くの家庭の備蓄量では生き延びられない現実を解説しています。
引用元: 【断水1週間】2Lを数本では生き延びられない現実!(たのしくそなえる防災ラボ)
「ペットボトルの水を箱買いして置いておく」のが一番簡単な方法です。
賞味期限が近づいたら普段の料理や飲料に使い、新しいものを買い足す「ローリングストック」を習慣にしておくと、無駄なく備蓄を維持できます。
水道管の凍結防止は「水出しっぱなし・保温材・水抜き」が基本
今回の箱根町のように、寒波による水道管の凍結・破裂は冬場に全国どこでも起こり得ます。
気温がマイナス4℃以下になる予報が出たら、凍結防止の対策を取りましょう。
特に屋外に露出している水道管や、北向きで日の当たらない場所にある水道管は凍結しやすいので要注意です。
ホームセンターで売っている保温チューブは数百円で購入できるので、冬が本格化する前に取り付けておくのがおすすめですよ。
「断水セット」を用意しておくと安心
水の備蓄に加えて、断水時にあると助かるグッズをひとまとめにした「断水セット」を作っておくと安心です。
特に簡易トイレは断水時の必需品です。
(内閣府 防災情報のページより)
1人あたり1日5〜7回のトイレ使用を想定すると、3日分で最低15〜21回分の簡易トイレが必要になります。
100円ショップやホームセンターで手頃な価格で購入できるので、まだ用意していない方は今週末にでもチェックしてみてはいかがでしょうか。
この動画では断水に備えた水の備蓄方法をプロが徹底解説しています。
まとめ
断水は地震だけでなく、寒波や水質汚染などさまざまな原因で突然起こるということを、今回の箱根町・石川県の事例が教えてくれました。
ここまで読んでくださった方は、もう断水への備え方をしっかり理解されているはずです。
あとは「知っている」を「やっている」に変えるだけです。
今日の帰りにペットボトルの水を1ケース買って帰る、簡易トイレを注文する、防災メールに登録する。
どれかひとつでも行動に移しておけば、突然の断水が来たときにきっと「備えておいてよかった」と思えるはずです。


「まさか自分の地域で」と思っていた人ほど、突然の断水に慌ててしまうのが現実です。
この記事では2つの断水事例を振り返りながら、いざという時の対処法と今日からできる備えを分かりやすくまとめました。