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2026年衆院選で「社会保険料引き下げ」を掲げる政党は、日本維新の会・チームみらい・国民民主党・参政党など複数存在するというのが結論です。
衆院選では消費税減税が大きな争点になっているが、それに加えて社会保険料の引き下げを主張する党も少なくない。ともに家計の負担を軽減する措置である。
引用元: 【衆院選の焦点⑥】社会保険料の引き下げは社会保障制度の抜本見直しと一体で議論せよ(野村総合研究所)
詳しい情報は以下をご覧ください。
社会保険料の引き下げを公約にしている政党一覧
2026年衆院選では、消費税減税に加えて「社会保険料の負担軽減」を訴える政党が目立っています。
現役世代の手取りを増やすという観点から、各党が競うように公約を打ち出している状況です。
それぞれの政党がどんな内容を掲げているのか、詳しく見ていきましょう。
日本維新の会(与党)は年6万円引き下げを明言
日本維新の会は、社会保険料引き下げを最も前面に打ち出している政党です。
具体的には現役世代の社会保険料を年間6万円引き下げることを公約に掲げています。
維新は自民党との連立与党として、この改革を政府の骨太方針に盛り込むことにも成功しています。
ただし後述するように、OTC類似薬の保険適用外は2025年12月に見送られるなど、実現には課題も多い状況です。
この動画では社会保険料が税金より負担が大きい実態を解説しています。
チームみらい・国民民主党の公約内容
チームみらいは、国政政党の中で唯一「消費税減税を訴えていない」という異色の存在です。
その代わりに消費税減税より社会保険料の引き下げを優先すべきという立場を明確にしています。
チームみらいは「消費税減税よりも社会保険料の引き下げ」を公約としています。現役世代の社会保険料負担の上昇(労使合計で約30%)への問題提起をしています。
引用元: 衆院選 各政党が公約に「消費税減税」(UMKテレビ宮崎)
チームみらいは保険料総額の伸びを国民所得の伸び以下に抑えるという具体的な目標も設定しています。
一方、国民民主党は「手取りを増やす」を軸に、社会保険料還付制度の創設と賃上げする中小企業の社会保険料半減を公約に掲げています。
この動画ではチームみらいの社会保険料引き下げ公約の全貌を解説しています。
自民党・参政党など他党のスタンスは?
自民党は社会保険料の負担軽減に言及しているものの、抜本改革というよりは調整・見直しが中心です。
「全世代型社会保障」という抽象度の高い表現にとどまっており、現行制度を前提に少しずつ調整していくというスタンスと言えます。
参政党は「減税と社会保険料の削減で国民負担率を35%に抑える」と公約に掲げています。
こうして見ると、社会保険料引き下げは今回の衆院選で大きな争点の一つになっていることが分かりますね。
【ギモン】社会保険料を下げたら財源はどうなる?
「社会保険料を下げる」と聞くと嬉しい話に聞こえますが、当然ながら下げた分の財源をどこから持ってくるのかという問題が発生します。
現在、社会保障費は2025年予算ベースで約140.7兆円にものぼり、その内訳は年金が62.5兆円、医療が43.4兆円となっています。
この巨額の財源をどう確保するのか、各党のアプローチを見ていきましょう。
維新が掲げる「医療費4兆円削減」の中身
日本維新の会は、社会保険料を下げるために医療費を年間4兆円削減するという方針を掲げています。
具体的には以下の改革を進めようとしています。
特にOTC類似薬の保険適用外については、維新は「これだけで年間1兆円の医療費削減が可能」と試算していました。
しかし、2025年12月に政府・与党はOTC類似薬の保険適用外を見送る決定をしています。
日本維新の会は、市販薬と成分や効能が似ている医療用医薬品のOTC類似薬を保険適用外にして、医療費の削減につなげる施策を掲げていた。しかし、昨年12月に政府・与党は、このOTC類似薬の保険適用外の見送りを決めた。
引用元: 【衆院選の焦点⑥】社会保険料の引き下げは社会保障制度の抜本見直しと一体で議論せよ(野村総合研究所)
見送りの理由は「患者の経済的負担が大きくなる」「受診控えによる健康被害が生じる」といった批判への配慮だったとのことです。
維新の改革案は理想的ではあるものの、実現のハードルは高いと言わざるを得ません。
税金投入・国債発行の問題点
社会保険料を下げるもう一つの方法は、公費(税金)の投入割合を増やすことです。
しかし、この方法には大きな問題があります。
また、国債発行で賄うという選択肢もありますが、これは財政環境の悪化と将来世代への負担転嫁につながります。
社会保険料の引き下げを国債発行による公費で賄うと、財政環境が悪化してしまう。また、それは将来世代に負担を転嫁することに他ならない。
引用元: 【衆院選の焦点⑥】社会保険料の引き下げは社会保障制度の抜本見直しと一体で議論せよ(野村総合研究所)
つまり「社会保険料を下げる」と言っても、どこかで誰かが負担しなければならないという現実があるわけですね。
高額所得者の保険料上限引き上げ案も浮上
もう一つの選択肢として浮上しているのが、高額所得者の社会保険料上限を引き上げるという案です。
現状では、医療保険や厚生年金の保険料には上限が設定されています。
この上限を引き上げることで、中低所得層の保険料を引き下げることは理論上可能です。
実際、来年からは段階的な引き上げが予定されています。
ただし、大幅な引き上げには高額所得者の反発も避けられないという政治的なハードルがあります。
この動画では各党の政策を比較解説しています。
社会保険料引き下げは実現する?専門家の見解
各党が社会保険料引き下げを掲げていますが、実際にどこまで実現できるのかという疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
専門家の見解も踏まえて、将来的な見込みを整理していきます。
OTC類似薬の保険適用外が見送られた理由
維新が推進していたOTC類似薬の保険適用外は、2025年12月に見送りが決定しました。
見送りの理由は主に以下の2点です。
また、高齢者の医療保険自己負担の原則3割化についても、「高齢者の負担を増加させる」「受診控えによる健康被害が生じる」といった批判があり、議論は進んでいません。
維新が主導してきた社会保険料引き下げは、思うように進んでいないのが現状です。
専門家は「フリーランチはない」と指摘
神戸学院大学の中野雅至教授は、社会保険料引き下げについて厳しい見方を示しています。
『フリーランチ(おいしいとこ取り)』はない。何かを削減すれば、必ずどこかに痛みが伴う。医療を受け続けたいなら負担が必要であり、負担を嫌えばサービスのレベルが落ちる。
引用元: 【選挙の争点】現役世代の負担軽減策「社会保険料引き下げ」は実現できる?(MBSニュース)
つまり、社会保険料を下げるということは、以下のいずれかを選択することになります。
「負担軽減」という言葉は耳に優しいですが、その裏にあるトレードオフを理解しておく必要がありますね。
結局どの政党が現実的なのか
各党の公約を比較すると、アプローチの違いが浮き彫りになります。
どの政党のアプローチが「正解」かは一概には言えません。
大切なのは、各党が掲げる「財源」と「トレードオフ」をしっかり確認することです。
投票前にここをチェックしておくと、後悔のない選択ができるかもしれませんね。
まとめ
2026年衆院選で社会保険料引き下げを掲げる政党は、日本維新の会・チームみらい・国民民主党・参政党など複数存在するということをお伝えしました。
社会保険料の引き下げは、現役世代にとって嬉しい話に聞こえます。
しかし、その裏にある財源問題やトレードオフを理解した上で、各党の公約を比較することが大切です。
投票日は2月8日。
ここまで読んだなら、各党の公式サイトで詳しい公約もチェックしておきましょう。
知らないと損する情報なので、周りの人にもシェアしてあげてくださいね。

