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ガスライティングとは、相手に「自分がおかしいのかも」と思わせる心理的虐待の一種です。
「ガスライティング」とは、意図的に誤情報を与えるなどして相手が「自分の記憶や判断がおかしいのでは」と疑うように仕向け、心理的に支配しようとする行為。語源は1940年代の映画『ガス燈』で、夫が妻を精神的に追い詰める筋書きに由来します。
引用元: ガスライティングとは|意味と対策方法(日本の人事部)
詳しい情報は以下をご覧ください。
ガスライティングとは?意味と特徴をわかりやすく解説
ガスライティングは、被害者に「自分の記憶や判断がおかしいのでは?」と思わせることで、精神的に追い詰めていく手法です。
加害者は巧妙に嘘をついたり、事実を否定したりすることで、被害者の自信を奪っていきます。
怖いのは、被害者本人が「自分が悪い」と思い込んでしまうこと。
周囲から見ても分かりにくいため、問題が長期化しやすいのが特徴です。
ガスライティングの語源は映画「ガス燈」
この言葉の由来は、1944年に公開された映画『ガス燈(Gaslight)』にあります。
映画の中で、夫は家のガス燈を密かに暗くしておきながら、妻が「ガス燈が暗くなっている」と訴えると「そんなことはない、君の気のせいだ」と否定し続けます。
やがて妻は自分の認識を信じられなくなり、精神的に追い詰められていくというストーリーです。
この映画がきっかけで、相手の現実認識を歪めようとする行為を「ガスライティング」と呼ぶようになりました。
2018年にはイギリスで流行語にもなり、現在では学術研究論文でも使われる正式な心理学用語となっています。
この動画ではガスライティングの基本と手口を解説しています。
典型的な手口5つ
ガスライティングには、いくつかの典型的なパターンがあります。
ガスライティングを仕掛ける人の特徴としては、ナルシスティックで常に自分が正しいと信じており、自分に対する批判や疑問を許さないといった傾向があるという。しかしそうした態度とは反対に、深層心理には強い不安や自己不信抱えている場合もあり、それがガスライティング加害の隠れた動機となっているケースもある。
引用元: ガスライティングとは・意味(IDEAS FOR GOOD)
これらの行為が繰り返されることで、被害者は徐々に自分の判断力に自信を持てなくなっていきます。
知らないと気づけない手口なので、この情報は押さえておきたいですね。
ガスライティングとモラハラ・ストーカーの違いは?
ガスライティングは「モラハラ」や「ストーカー」と混同されやすいですが、実は目的が異なります。
ガスライティングはモラハラの一種とも言えますが、その手口が非常に巧妙で第三者から見えにくい点が決定的に違います。
無意識にやってない?3項目でセルフチェックしてみよう
ここからが本題です。
ガスライティングは「悪意を持った加害者がやるもの」と思いがちですが、実は無意識のうちに似たような言動をしてしまっている人も少なくありません。
以下の3項目、心当たりがないかチェックしてみてください。
この動画では精神科医の視点からガスライティングの手口を解説しています。
チェック①「そんなこと言ってない」が口癖の人は要注意
パートナーや同僚から「前にこう言ってたよね?」と言われた時、反射的に「言ってない」と否定していませんか?
もちろん、本当に言っていない場合もあるでしょう。
でも、相手の記憶を確認もせずに即座に否定するクセがあるなら、ちょっと立ち止まってみてください。
相手からすると「自分の記憶がおかしいのかな」と不安になってしまいます。
チェック②相手の感情を「大げさ」「考えすぎ」で片づけてない?
相手が悩みを打ち明けてきた時、「そんなの大げさだよ」「考えすぎじゃない?」と返していませんか?
これもガスライティング的な言動の一つです。
加害者から毎日のように「頭がおかしい」「普通じゃない」といった言葉をあびせられ続けると、被害者の気持ちは次第に封じ込められてしまうようになり、それが日常化してまうんだそう。
引用元: 精神的DV「ガスライティング」とは?専門家が解説する実態と対処法(Cosmopolitan)
相手の感情を軽視する言葉は、悪意がなくても相手を傷つけます。
「そう感じたんだね」と、まず受け止める一言を心がけてみましょう。
チェック③「記憶違いでしょ」と決めつけるクセがある人へ
議論や話し合いの場面で、意見が食い違った時に「それは記憶違いだよ」と決めつけていませんか?
特に、証拠もなく相手の記憶を否定するのは危険です。
意見が違う時は「私の記憶ではこうなんだけど、あなたはどう覚えてる?」と、お互いの認識を確認し合う姿勢が大切です。
ここまで読んだ方は、自分のコミュニケーションを振り返る良い機会になったのではないでしょうか。
ガスライティングされたらどう返す?効果的な対処法3選
もし自分がガスライティングを受けていると感じたら、どう対処すればいいのでしょうか?
最も大切なのは「自分の感覚を信じる」こと。
「おかしいな」と感じた直感は、たいてい正しいものです。
この動画ではモラハラとガスライティングの手口を詳しく解説しています。
返し方①「私の記憶ではこうです」と事実ベースで伝える
「そんなこと言ってない」と否定された時、つい黙ってしまっていませんか?
効果的な返し方は「私の記憶ではこうです」と、事実ベースで自分の認識を伝えることです。
感情的にならず、冷静に事実を述べることがポイントです。
相手が「違う」と言い張っても、「私はそう記憶しています」と自分の認識を曲げない姿勢が大切です。
返し方②メモ・録音で「証拠」を残す習慣をつける
ガスライティングの厄介なところは、証拠が残りにくいことです。
だからこそ、日頃から記録を残す習慣をつけておくことが重要です。
証拠があれば、相手に「記憶違いでしょ」と言われても反論できます。
また、第三者に相談する際にも具体的な証拠があると話が伝わりやすくなります。
加害者に対しては無視を貫く一方で、嫌がらせの証拠を確保するのも大切です。音声や映像などを録音・録画し、客観的な証拠を確保できれば、被害を訴えたり、第三者へ相談したりする際に役立ちます。
引用元: ガスライティング(心理的虐待)に該当する行為と、対処法を解説(弁護士JP)
自分を守るための備えとして、ぜひ実践してみてください。
【DV相談ナビ・精神科・弁護士】第三者に相談する
一人で抱え込まないことも大切です。
ガスライティングの被害者は「自分が悪い」と思い込まされているため、一人で解決しようとしても状況が悪化することが多いです。
特に、加害者と接点のない第三者に相談することがポイントです。
加害者と知り合いの人に相談すると、情報が筒抜けになるリスクがあるので注意しましょう。
一人で悩んでいる方は、まずは専門家に話を聞いてもらうことから始めてみてください。
まとめ
ガスライティングは、相手の現実認識を歪めて支配しようとする心理的虐待です。
映画『ガス燈』が語源で、被害者に「自分がおかしいのかも」と思わせる巧妙な手口が特徴です。
ガスライティングは被害者にも加害者にもなり得る問題です。
この記事を読んで「もしかして自分も?」と思った方は、今日からコミュニケーションの仕方を見直してみてください。
そして、もし「自分がおかしいのかも」と感じることが続いているなら、それはガスライティングを受けているサインかもしれません。
自分の感覚を信じて、必要であれば専門家に相談することをおすすめします。


パートナーや職場の人間関係で「なんか違和感がある」と感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。