世界には日本のおせち以外にも、新年を祝う伝統的なお菓子や縁起物がたくさんあるということをご存知でしょうか。
日本では年末に年越しそばを食べ、元旦にはお屠蘇とおせち、そしてお雑煮をいただくように、世界各国にもお正月の定番料理があります。海外でも多くの国が縁起の良いものを用意するところは共通しています。
引用元: 世界のおせち・お正月料理をご紹介(Oisix)
詳しい情報は以下をご覧ください。
世界各国のお正月お菓子と縁起物を国別に紹介
日本のおせち料理が縁起物の集まりであるように、世界各国にも新年を祝うための特別なお菓子や料理があります。
それぞれに込められた意味を知ると、異国の文化をより深く理解できて楽しいですよね。
「王様のお菓子」ガレット・デ・ロワ(フランス)
フランスでは1月になると、お菓子屋さんやパン屋さんの店頭が「ガレット・デ・ロワ」で埋め尽くされます。
「ガレット」はお菓子、「ロワ」は王様という意味で、直訳すると「王様のお菓子」となります。
切り分けた際にフェーヴが入っていた人は紙の王冠をかぶり、その年1年を幸運に過ごせるといわれています。
日本のおみくじのような感覚で楽しめるのが魅力ですね。
12ヶ月の幸運を願う12粒のブドウ(スペイン)
スペインでは大晦日の夜、時計台の鐘が12回鳴る間に12粒のブドウを食べるという面白い風習があります。
この風習は豊穣や幸福を願う意味が込められており、家族や友人とともに楽しむ場面が多いとのこと。
食べ損ねると不吉とされるため、スペインの人々は真剣勝負でブドウに挑むのだとか。
ちょっとしたゲーム感覚で盛り上がりそうですよね。
イタリア・ドイツ・ギリシャの縁起物お菓子も面白い!
ヨーロッパ各国には、それぞれユニークなお正月の縁起物があります。
イタリアではレンズ豆が小さくて丸い形から金貨を象徴するとされ、新年に食べることで一年を通じて幸運と繁栄を願います。
ドイツでは「ノイヤールスブレーツェル(新年のプレッツェル)」と呼ばれるパン生地を編んで輪のようにしたものを食べます。
ギリシャやキプロスには「ヴァシロピタ」というケーキがあり、中にコインが入っていて当たった人に幸運が訪れるという風習があります。
フランスのガレット・デ・ロワと似ていて、ヨーロッパでは「中に何かを入れて運試しをする」という文化が広く根付いているようですね。
こういった世界の風習を知っておくと、話のネタにもなって楽しいですよ。
この動画ではフランス・パリ在住の方がガレット・デ・ロワの作り方を解説しています。
フランスのガレット・デ・ロワを深掘り解説
世界のお正月お菓子の中でも、特に人気が高いのがフランスのガレット・デ・ロワです。
その歴史や楽しみ方について詳しく見ていきましょう。
当たったら1年間幸運が続く「フェーヴ」とは?
「フェーヴ」はフランス語で「そら豆」を意味する言葉で、ガレット・デ・ロワの中に入っている小さな陶器の人形のことを指します。
この風習は、古代ローマ時代にサトゥルヌス祭という7日間のお祭りに、友達や王様にお菓子をプレゼントをする習慣から生まれたと伝えられてます。当時はそら豆が使われてました。
引用元: フランスのお正月はガレット・デ・ロワ(france-jp.net)
19世紀半ばには、そら豆に代わって陶器のフェーヴが使われるようになりました。
ちなみに日本では誤飲防止のため、フェーヴを別添えにしたり、代わりにアーモンドを入れたりするお店も多いそうです。
北部はパイ生地・南部はブリオッシュ生地
実はガレット・デ・ロワは、フランスの地域によって見た目も味も異なるのをご存知でしょうか。
北部のガレットはサクサクのパイ生地とアーモンドクリームの組み合わせが特徴的で、バターの香りが豊かです。
南部のブリオッシュタイプはふわふわで甘い食感が特徴で、リング型でドライフルーツや砂糖漬けの果物で飾り付けられています。
日本で見かけるのは北部タイプが多いですが、機会があれば南部タイプも食べ比べてみたいですね。
表面の模様「レイエ」に込められた意味
ガレット・デ・ロワの表面には、「レイエ」と呼ばれる美しい模様が刻まれているのが特徴です。
この模様は単なる飾りではなく、それぞれに縁起の良い意味が込められています。
ガレット・デ・ロワの魅力は何と言っても表面の飾りの美しさ!生地の表面に溶き卵を塗った後に小型のナイフやカービングナイフなどで切れ目を入れていきます。焼くことで切り込みが開き、ガレット・デ・ロワ特有の美しい飾り模様となります。
引用元: フランスの新年を祝う伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」の魅力(サンクラフトキッチン)
レイエを入れる作業は非常に繊細で、パティシエの腕の見せどころとされています。
毎年開催されるコンテストでは味だけでなく外観の美しさも競われ、優勝者は駐日フランス大使に直径1mもの大型ガレット・デ・ロワを献上するそうです。
お店で購入する際は、レイエの模様にも注目してみると面白いですよ。
この動画ではパリの5つ星ホテルで食べるガレット・デ・ロワの様子が紹介されています。
日本で世界のお正月お菓子を楽しむには?
世界のお正月お菓子に興味が湧いてきた方も多いのではないでしょうか。
特にガレット・デ・ロワは日本でも人気が高まっており、1月になると様々なお店で購入できます。
ガレット・デ・ロワが買える有名店
日本では1月に入ると、有名パティスリーやホテルでガレット・デ・ロワが販売されます。
価格帯は3,000円〜7,000円程度で、サイズや材料によって異なります。
予約制のお店も多いので、気になる方は早めにチェックしておくことをおすすめします。
三越伊勢丹オンラインストアでは全国配送に対応したガレット・デ・ロワも取り扱っているので、近くに専門店がない方も楽しめますよ。
せっかくなら、この機会に世界の新年のお祝いを体験してみてはいかがでしょうか。
自宅で作るなら冷凍パイシートが簡単!
実はガレット・デ・ロワは冷凍パイシートを使えば自宅でも簡単に作れます。
フェーヴの代わりにアーモンドを1粒入れておけば、誤飲の心配もなく安心して楽しめます。
紙の王冠も100均の材料で手作りすれば、お子さんと一緒に楽しむことができますね。
手作りすることで、フランスの文化をより身近に感じられるかもしれません。
この動画では冷凍パイシートを使った簡単な作り方を紹介しています。
フェーヴをコレクションするのも楽しい
ガレット・デ・ロワを楽しむ醍醐味のひとつが、フェーヴをコレクションすることです。
フランスではフェーヴだけを単独で販売するお店もあり、専門のコレクターも存在するほど人気があります。
日本でも輸入雑貨店やオンラインショップでフェーヴを購入できることがあるので、気になる方はチェックしてみてください。
毎年のガレット・デ・ロワの思い出と一緒にフェーヴを集めていくのも、素敵な新年の過ごし方ですよね。
周りでも話題になっている人が増えているので、この機会に始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
世界には日本のおせち以外にも、新年を祝う伝統的なお菓子や縁起物がたくさんあることがお分かりいただけたかと思います。
ここまで読んだなら、ぜひ今年の1月は世界のお正月お菓子を試してみてください。
新しい年の運試しとして、家族や友人と一緒にガレット・デ・ロワを囲んで「王様は誰だ?」と盛り上がるのも楽しそうですよね。
知らないと損する世界の縁起物お菓子、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。


フランスの「ガレット・デ・ロワ」、スペインの「12粒のブドウ」、イタリアの「レンズ豆」など、それぞれの国で新年の幸運を願って食べられている縁起物があります。
どの国も「新しい年を幸せに過ごしたい」という願いは共通しているのが面白いところですね。