まるで走る要塞!「ビースト」の驚異的な防御性能
昭和・平成世代向けのWebメディア、LifeGoodTrend編集部です。
さて、トランプ大統領の来日などで度々話題になる大統領専用車「ビースト」。
その圧倒的な存在感は、まさに「走る要塞」と呼ぶにふさわしいものです。
アメリカ大統領専用車「ビースト」は、軍用グレードの装甲と最新技術を組み合わせた、世界最高峰のセキュリティ車両です。
① 軍用グレードの装甲材料と多層構造の詳細
② 防弾ガラスの厚さと耐弾性能
③ パンクしても走行可能な特殊タイヤの仕組み
製造元であるゼネラルモーターズの公式発表によると、「ビースト」はカスタムメイドで高度なセキュリティを備えた、車輪の上の要塞として設計されています。
一体どれほどの性能を秘めているのでしょうか。
まずは、その驚異的な防御性能から見ていきましょう。
戦車並みの装甲と防弾ガラス
「ビースト」の車体は、鉄鋼、アルミニウム、チタン、セラミックといった軍事用の素材を多層構造で組み合わせて作られています。
技術専門メディアEngineering.comの詳細な分析によると、装甲の構造は以下の通りです。
その結果、総重量は約8〜10トンにもなり、これは通常の高級リムジンの約4倍に相当します。

ドアの厚さはなんと約20センチもあり、これは家庭用の金庫や装甲車をはるかに上回る強度です。
窓ガラスも当然ただのものではありません。
厚さ約12.7センチの防弾ガラスが採用されており、銃弾や狙撃を完全に防ぎ、外部からの衝撃を一切車内に伝えない設計になっています。
運転席の窓だけは、外部とのやり取りのためにわずか7.6センチだけ開くそうですが、それ以外の窓は完全に固定されています。
ミサイルにも耐える?化学兵器も怖くない特殊構造
驚くべきことに、「ビースト」は銃撃だけでなく、ミサイルの直撃にも耐えうるとされています。
車体の下部には耐爆プレートが敷かれ、地雷や手榴弾といった爆発物による攻撃にも万全の対策が施されています。
さらに、燃料タンクには特殊な耐火・耐爆フォームが充填されており、銃撃を受けても引火しないという徹底ぶり。
映画でよく見る、燃料タンクを撃たれて爆発するシーンは、「ビースト」には通用しないのです。
また、化学兵器による攻撃を想定し、車内は完全に密閉され、外気を取り込まない陽圧構造になっています。
独立した空気循環システムにより、有害物質の侵入を完全に防ぎます。
パンクしても100km走れる最強の足回り
これだけの重装備を支えるタイヤも特別製です。
アメリカのタイヤメーカー「グッドイヤー」が開発したランフラットタイヤは、パンクしても約100kmの走行が可能です。
このタイヤは、軍用の防弾チョッキにも使われるケブラー繊維で補強されており、鋼鉄の約5倍の強度を誇ります。
万が一、タイヤのゴム部分がすべて失われたとしても、内部の強化リムだけで走行を続けられるというから驚きです。
どんな状況下でも、大統領の安全を確保し、その場から離脱するという強い意志が感じられます。
車内はまるで「動くホワイトハウス」?驚きの内部装備
「ビースト」の凄さは、その頑丈さだけではありません。

車内に目を向けると、そこには大統領の安全と健康を守るための、まさに「動くホワイトハウス」とでも言うべき最新鋭の設備が整っています。
車内には医療設備、通信機器、防御装備が完備され、あらゆる緊急事態に対応できる体制が整えられています。
① 緊急医療設備の詳細と救命処置の体制
② 最新の暗号化通信システムの仕組み
③ 車内に搭載された防御装備の種類
[この動画では、ビーストの内部構造や機能について詳しく解説されています]
大統領の命を救う「走る集中治療室」
万が一、大統領が負傷する事態に備え、「ビースト」の車内は「走る集中治療室(ICU)」としての機能も備えています。
車内の冷蔵庫には、常に大統領本人と同じ血液型の輸血用血液バッグが保管されています。
これにより、銃撃や事故で負傷した場合でも、病院への搬送を待つことなく、その場で迅速な救命処置を開始できるのです。
さらに、除細動器や人工呼吸器、救命用の酸素ボンベといった医療機器も完備。
軍用医療訓練を受けた専属スタッフが同乗し、あらゆる事態に対応できる体制が整えられています。
外部との通信を遮断しない!最新の通信設備
大統領は、移動中であっても常に世界中の情報にアクセスし、指示を出す必要があります。
そのため、「ビースト」には最新の通信設備が搭載されています。
軍事衛星を利用した暗号化通信システムにより、外部からの盗聴や妨害を受けることなく、副大統領や国防総省と直接回線をつなぐことが可能です。
まさに、どこにいても執務が可能な「動く大統領執務室」と言えるでしょう。
防御装備と緊急脱出システム
車内には、緊急時に使用する様々な防御装備も搭載されています。
ポンプアクション式ショットガンや催涙ガス発射装置、消火設備などが備えられており、あらゆる脅威に対応できる体制が整っています。
また、暗視カメラにより、夜間や視界不良時でも周囲の状況を正確に把握することができます。
緊急脱出が必要な場合に備え、特殊な脱出経路も用意されているとされていますが、詳細はセキュリティ上の理由から公表されていません。
ビーストの日本滞在、7つの疑問を徹底解明!
さて、これほどまでにハイスペックな「ビースト」ですが、日本にやってくるときには、さまざまな疑問が浮かびます。
ここでは、多くの人が気になるであろう7つの疑問について、一つひとつ解き明かしていきましょう。
輸送方法から日本の道路交通法との関係まで、ビーストの日本での運用に関するあらゆる謎に迫ります。
① ビーストの日本への輸送方法
② 日本の交通ルール(信号など)との関係
③ 日本警察による警護体制
輸送方法は?空を飛んでやってくる!
「ビースト」は、大統領が外遊する際には、必ず本国アメリカから輸送されます。
その輸送を担うのが、アメリカ空軍のC-17グローブマスターIII輸送機です。
この巨大な輸送機に、「ビースト」をはじめとする警護車両やヘリコプターまで積み込み、世界中どこへでも運んでしまうのです。
もちろん、故障や襲撃に備えて、常に2台の「ビースト」がセットで輸送されるという徹底ぶりです。
信号は無視?日本の法律と警護のリアル
「大統領の車列は信号を無視して走る」というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
結論から言うと、日本の法律上、ビーストは緊急車両ではないため、原則として交通ルールに従う必要があります。
しかし、要人の安全を最優先するため、来日時には警視庁によって大規模な交通規制が実施されます。
車列が通過するルートの信号は事前に青信号に制御され、一般車両の通行は一時的に完全にストップされます。
つまり、「信号を無視している」のではなく、「信号を無視する必要がない状況」が作り出されているのです。
日本のパトカーも警護に参加する?
もちろんです。
大統領の警護は、アメリカのシークレットサービスだけでなく、日本の警視庁も総力を挙げて協力します。
車列の先導や後方の警戒には、覆面パトカーを含む多数の警察車両が参加します。
特に、警視庁警備部警護課に所属するSP(セキュリティポリス)は、まさに日本の要人警護のプロフェッショナル集団です。
彼らがシークレットサービスと連携し、陸の警備体制を盤石なものにしているのです。
以下の表は、ビーストの主なスペックをまとめたものです。
| 項目 | スペック | 詳細 |
|---|---|---|
| 全長 | 約5.5m | 高級セダン並みのサイズ |
| 重量 | 約8〜10t | アフリカゾウ2頭分に相当 |
| ドアの厚さ | 約20cm | ボーイング757の客室ドアに匹敵 |
| 防弾ガラス | 約12.7cm | 多層構造で徹甲弾にも耐える |
| タイヤ | ランフラットタイヤ | パンクしても約100km走行可能 |
| 最高速度 | 約100km/h | 重量のため速度は控えめ |
34台の車列で鉄壁ガード!電波妨害から特殊部隊まで
「ビースト」が単独で走行することはまずありません。
大統領の移動時には、30台を超える大規模な車列が組まれ、鉄壁の警護体制が敷かれます。
その中には、我々の想像を絶するような特殊車両も含まれているのです。
陽動作戦から電子戦まで、シークレットサービスによる最新鋭の警護術が車列には凝縮されています。
① 車列の構成と各車両の役割
② 電波妨害システムの仕組みと効果
③ シークレットサービスの警護体制
[この動画では、トランプ大統領来日時の実際の車列の様子を見ることができます]
常に2台で行動!ダミーを走らせる陽動作戦
実は、「ビースト」は常に2台セットで運用されます。
これは、どちらに大統領が乗っているかを外部に悟らせないための陽動作戦です。
見た目は全く同じ2台の「ビースト」が車列に加わることで、攻撃のターゲットを分散させる狙いがあります。
警護の基本中の基本ですが、徹底されていますね。
車列に潜む「電子戦対応車」の役割とは
車列の中でも特に注目すべきが、「電子戦対応車」の存在です。
この車両は、広帯域の強力な電波妨害(ジャミング)をかけることで、遠隔操作式の爆弾(IED)やドローンによる攻撃を無力化する重要な役割を担っています。
携帯電話の電波なども遮断するため、大統領の車列が通過する周辺では、一時的に通信障害が発生することもあるようです。
目には見えない脅威にも、しっかりと対策が講じられているのです。
屈強なシークレットサービスと物々しい警護車両
車列には、「ビースト」の他にも、シークレットサービスの乗る警護車両が多数連なります。
シボレー・サバーバンを改造した車両が多く、有事の際にはこれらの車両が「動く壁」となって大統領を守ります。
車内には、M4カービンなどの自動小銃で武装した屈強な隊員が乗り込み、あらゆる方向からの脅威に備えています。
まさに、隙のない布陣と言えるでしょう。
まとめ
今回は、トランプ大統領の専用車「ビースト」について、その驚くべき装備や機能、そして日本での運用に関する疑問についてご紹介しました。
まさに「走る要塞」であり、「動くホワイトハウス」でもあるこのクルマは、アメリカという国の力の象徴とも言えるかもしれません。
製造元のゼネラルモーターズやシークレットサービス、そして日本の警察庁の公式発表からも、その圧倒的な技術力とセキュリティへの徹底したこだわりが伝わってきます。
軍用グレードの装甲、最新の通信システム、完備された医療設備、そして日米の精鋭による鉄壁の警護体制。
これだけの装備が必要とされる世界の現状について、少し考えさせられますね。
今後の動向に注目が集まります。

